名古屋テレビぐっとイブニング

名古屋テレビぐっとイブニング

『名古屋テレビぐっとイブニング』は、1993年4月5日から1998年10月2日までの5年半、名古屋テレビで放送されていた平日夕方のニュース番組です。全国ニュースの中京ローカルパートとして位置づけられており、視聴者に向けた新鮮な情報を提供する役割を果たしました。番組の通称は「ぐっとイブニング」や「ぐっと」と呼ばれ、メインキャスターの浅沼道郎がこの愛称を広めました。

放送の形態と特徴

初期の放送

初期の放送では、番組のタイトルロゴが「名古屋テレビぐっとEVENING」と表記されていました。また、番組のニューススタジオには大型のプラズマディスプレイが設置され、ニュースに関連する画像や映像が表示されることで、視聴者に視覚的に訴える解説を行っていました。CM前のジングルには、テレビアニメ「ドラゴンボール」の主題歌である「魔訶不思議アドベンチャー!」の曲が使われ、特に印象的な段階となっていました。

終盤では提供クレジットが名古屋駅の情報カメラをバックに流され、スポンサー名や番組タイトルが映し出されていました。このような工夫により、視聴者の関心を引くことを目指していました。

中期から末期の変化

番組の中期になると、タイトルロゴやオープニングCG、スタジオセットが一新されました。プラズマディスプレイは撤去され、キャスターがデスクに着席する体制を重視したセットに変更しました。また、放送時間も大幅に拡大され、テレビ朝日発の全国ニュースである『ステーションEYE ANN』を取り入れる形でリニューアルされました。この新しい枠組みは1997年3月31日から始まります。

17時55分からは東海地区のローカルニュースと天気予報が名古屋テレビのスタジオから放送され、その後18時00分からは全国ニュースが続き、18時30分から本編がスタートするという放送スケジュールが確立されました。これに伴い、17時台にはローカルニュースを提供するためにテレビアニメの再放送が行われるようになりました。

この時の報道体制では、番組が始まる前にテレビ朝日が発信する予告編兼フライングスタート編成も組まれており、地域別にローカルニュースが放送されるようになりました。

末期の注目ポイント

番組が末期に入ると、オープニングCGが廃止され、代わりにキャスターによる挨拶で本編が開始されるスタイルに変更されました。また、天気予報では気象予報士の田中秀明とキャスターの大川敦子が中継映像を用いて、視聴者に向けた親しみやすいトークを展開していました。この新しい天気予報形式は、視聴者との対話を重視したものとなりました。

放送時間とメインキャスター

『名古屋テレビぐっとイブニング』は、月曜日から金曜日の午後に放送されました。初期の放送済み時間は18:30から19:00に設定されていましたが、その後17:55からの新たな時間枠へと移行しました。

メインキャスターには、浅沼道郎を始め、天気予報担当として塚本展子が出演し、気象予報士として田中秀明も登場しました。田中の起用は、名古屋テレビにとって気象専門キャスターを初めて導入する重要な出来事でした。

この番組は、名古屋テレビにおける地域ニュースの重要なプラットフォームとして、多くの視聴者に支持され続けました。

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