名古屋聖マタイ教会

名古屋聖マタイ教会について

名古屋聖マタイ教会は、愛知県名古屋市昭和区に位置するキリスト教の教会であり、日本聖公会中部教区の主教座聖堂としての役割を担っています。この教会は、中部教区の中心的な存在であり、教区の活動を支える重要な拠点となっています。

中部教区の成り立ち

中部教区は、愛知県、岐阜県、長野県、新潟県の各県に所在する日本聖公会の教会によって構成されています。その始まりは1873年に、カナダ出身の宣教師アレクサンダー・クロフト・ショー司祭が軽井沢を避暑地として訪れたことに遡ります。ショー司祭は1886年には軽井沢での宣教活動を開始し、その後名古屋、岐阜、長野へと活動範囲を広げ、カナダ人聖職者を派遣することで中部教区の基礎を築きました。

1875年には、英国人のP.K.ファイソン司祭が新潟で、1888年にはカナダ人のJ.C.ロビンソン司祭が名古屋で、そして1890年には英国人のA.F.チャペル司祭が岐阜で伝道活動を開始しました。これらの宣教師たちの尽力により、中部地方における聖公会の活動は徐々に拡大していきました。

1912年には、カナダ聖公会によってH.J.ハミルトン司祭が日本聖公会中部地方部の初代主教に任命され、翌年には中部地方部第1回地方会が開催されました。これにより、愛知、岐阜、長野、新潟県を管轄する中部教区が正式に発足しました。中部教区の教会は、カナダ聖公会との密接な関係の中で発展を遂げました。

第二次世界大戦中には外国人宣教師が退去を余儀なくされましたが、戦後、中部教区は再び活動を再開し、現在では26の教会に加え、名古屋柳城女子大学や幼稚園、病院など、多数の関連施設を運営しています。中部教区の主教は、2020年10月から西原廉太司祭が務めています。

聖マタイ教会の歴史

名古屋聖マタイ教会は、中部教区の主教座聖堂として1950年に設立されました。現在の聖堂は、1960年にアッシジの聖フランシス大聖堂をモデルとして建設されたものです。教会には中部教区の教区センターが併設されており、隣接する名古屋柳城短期大学のチャペルとしても利用されています。

教会の住所は、愛知県名古屋市昭和区明月町2-53-1です。現在の牧師は、後藤香織司祭が務めています。

参照項目

中部教区には、歴史的な価値のある教会がいくつか存在します。

軽井沢ショー記念礼拝堂
岐阜聖パウロ教会

これらの教会は、中部教区の歴史と発展を物語る上で重要な存在です。

外部リンク

日本聖公会中部教区オフィシャルサイト
名古屋聖マタイ教会 (Facebook)

これらのリンクから、中部教区と名古屋聖マタイ教会に関するより詳細な情報を得ることができます。

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