名古山斎場

名古山斎場：姫路市の歴史と未来を繋ぐ火葬場

はじめに

姫路市名古山町に位置する名古山斎場は、姫路市が運営する公営の火葬場です。1960年の開設以来、多くの市民の葬儀を支えてきました。本稿では、名古山斎場の歴史、設備、利用方法、アクセス方法などについて詳しく解説します。

歴史

戦後の高度経済成長期、姫路市の人口は急激に増加しました。それに伴い、死亡者数も増加し、既存の火葬場では需要を満たせなくなりました。この問題を解決するため、当時の姫路市長、石見元秀氏の主導の下、名古山霊苑造成事業と並行して名古山斎場の建設が決定されました。

1959年度に着工し、1960年10月に第1期工事が竣工。1961年10月には斎場告別式場が完成し、1963年3月には重油式の火葬炉10基、焼却炉2基、防臭装置、特殊な煙突などを備えた施設が完成しました。その後、1993年には改築され、現在の都市ガス式の火葬炉15基を有する近代的な斎場となりました。

設備と機能

名古山斎場は、15基の都市ガス式火葬炉を備えています。各火葬炉には台車式前室があり、遺族の負担を軽減する設計となっています。また、50名収容可能な式場も併設されており、葬儀に必要な設備が全て揃っています。建物は名古山霊苑に隣接していますが、森に囲まれた設計となっており、霊苑からは見えにくい配慮がなされています。さらに、電動棺台車にはしらさぎの絵が描かれており、故人の霊を優しく送り出す雰囲気作りに一役買っています。

利用案内

名古山斎場の利用には、事前に予約が必要です。ただし、小動物の火葬は予約不要です。休場日は1月1日と市長が別に定める日です。火葬の受付時間は10時、11時、12時、14時、15時、16時の時間帯となっています。斎場には有料の2階待合室と無料の1階待合ホールが設置されており、利用者の利便性を考慮した設計となっています。

アクセス

名古山斎場は、JR姫路駅から神姫バス今宿循環線を利用し、「車崎」バス停下車後、徒歩約15分です。

その他の姫路市の火葬場

姫路市には、名古山斎場の他に、こうふく苑、清水谷斎場、あじさい苑、宮区火葬場、男鹿火葬場、坊勢火葬場の6つの火葬場があります。これらは、平成の大合併により姫路市に編入された区域に所在する施設です。

まとめ

名古山斎場は、姫路市の歴史と地域住民のニーズに応えるべく、長年にわたり運営されてきた火葬場です。近代的な設備と丁寧なサービスで、故人を送る大切な儀式をサポートしています。姫路市における葬送文化の一端を担う重要な施設として、今後もその役割を果たしていくことでしょう。利用を検討される方は、事前に姫路市公式ホームページなどで詳細をご確認ください。

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