名張市立図書館

名張市立図書館について

名張市立図書館（なばりしりつとしょかん）は、三重県名張市に所在する公立図書館で、利用者に広範なサービスを提供しています。この図書館は2006年10月より窓口業務を民間に委託する形で運営されており、地域の文化と知識の拠点としての役割を担っています。

概要

館内ではバーコード式の貸出カードを利用して本を借りることができます。また、音楽CDや映像関連のDVD、ビデオテープも揃えており、さまざまなメディアを楽しむことが可能です。さらに、利用者用のパソコンではインターネットにアクセスできるため、調べものがしやすくなっています。

定期的に視聴覚室では映画上映会が開かれ、特に外国映画を中心にたくさんの作品が紹介されています。このようなイベントは、地域住民の映画鑑賞の場となっており、多彩なジャンルの作品を楽しむ機会を提供しています。

また、ラウンジスペースでは市内の各グループによる作品展示会が行われており、地元の表現活動を支援する場所としても機能しています。さらに、館内には著名な作家江戸川乱歩に関する特設コーナーがあり、彼の作品や関連資料を展示・収集しています。

建物の構造

名張市立図書館は、鉄筋コンクリート構造の2階建てで、地下1階と地上2階が設けられています。1986年に着工し、1987年に竣工したこの建物は、敷地面積6,582m²、建築面積1,741m²、延面積2,070m²を誇ります。今日の図書館へと発展する前には、1969年に初代図書館が名張市丸之内に開館していました。

沿革

名張市立図書館の歴史は1969年に始まり、その後1972年に移動図書館「やまなみ号」の巡回が開始されました。1986年に新図書館の建設が決定し、1987年に現在の場所で開館しました。2006年からは一部分の業務が民間会社に移管され、より効率的な運営が図られています。

2016年には館名にネーミングライツを導入しようとしたものの応募者がなく、導入を断念しています。

交通アクセス

名張市立図書館は名張市内のコミュニティバスの図書館停留所からすぐの場所に位置しており、また近鉄名張駅から徒歩約10分の距離にあるため、アクセスも非常に便利です。

開館日・時間と休館日

名張市立図書館は毎日午前9時30分から午後7時まで開館しており、月曜日や毎月の最終火曜日は休館日となっています。祝日と重なる休館日も設けられ年末年始には休業します。

移動図書館「やまなみ号」

図書館は「やまなみ号」と名付けられた移動図書館サービスも提供しており、特に児童や高齢者などの来館が難しい方々に図書を届けています。この移動図書館は月に2回、各所を巡回し、小説や実用書、児童書、絵本など約3,000冊の蔵書を積載して行動しています。

江戸川乱歩コーナー

名張市は著名な作家江戸川乱歩の故郷であり、そのため様々な乱歩に関する資料が収集されています。図書館ではリファレンスブックも刊行しており、専門的な情報を地域の人々に提供しています。代表的なものとして、乱歩の文献データや著作目録が記載された書籍が挙げられます。

名張市立図書館は、ただの情報収集の場でなく、地域文化を育てる重要な役割を果たしています。

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