名探偵コナン 業火の向日葵

名探偵コナン 業火の向日葵

『名探偵コナン 業火の向日葵』は、2015年に公開された劇場版名探偵コナンシリーズの19作目です。今作は、ゴッホの名画『ひまわり』を題材にしたシリーズ初の「アートミステリー」と銘打たれ、怪盗キッドが物語の重要な鍵を握ります。

あらすじ

ニューヨークのオークションで、かつて日本で焼失したとされるゴッホの『ひまわり』の模写が、鈴木財閥によって3億ドルで落札されます。鈴木次郎吉は、世界に散らばる7枚の『ひまわり』を集め、日本で展覧会を開催すると宣言。しかし、会場に現れた怪盗キッドによって、絵画が奪われる危機が訪れます。

コナンは、キッドの目的を阻止するために奔走する一方、展覧会の関係者の中に潜む犯人の影に気付きます。そして、舞台は展覧会が開かれるレイクロック美術館へ。炎に包まれる美術館で、コナンとキッドはそれぞれの目的のために奔走し、名画を守り抜こうとします。

ストーリーの特徴

シリーズ初の「アートミステリー」: ゴッホの『ひまわり』を題材に、美術品にまつわる謎やドラマが展開されます。
怪盗キッドの登場: コナン最大のライバルである怪盗キッドが、物語の重要な役割を担います。キッドの真の目的とは何なのか、コナンとの対決は見逃せません。
豪華ゲスト声優: 榮倉奈々が絵画鑑定士役で出演し、物語に深みを与えます。
主題歌: ポルノグラフィティが本作のために書き下ろした「オー!リバル」が、作品を盛り上げます。

制作の裏側

静野孔文監督は、本作で新たな映像表現に挑戦。1つのシーンを複数のカメラで同時に撮影する手法を取り入れ、臨場感あふれる映像を作り上げました。また、脚本の櫻井武晴は、実在する絵画を題材にしたことで、脚本に大幅な修正が入ったことを明かしています。しかし、静野監督はアクションシーンを強化するなど、様々な工夫を凝らし、作品を完成させました。

登場人物

江戸川コナン: 事件を解決するために奔走する主人公。
毛利蘭: コナンの幼馴染で、空手の達人。今作でも、その強さを発揮します。
毛利小五郎: 蘭の父親で、探偵。今回は、鈴木次郎吉に「7人のサムライ」の一人として選ばれます。
怪盗キッド: 神出鬼没な怪盗。今作では、ゴッホの『ひまわり』を狙います。
鈴木次郎吉: 鈴木財閥の相談役。『ひまわり』を落札し、展覧会を企画します。
宮台なつみ: 絵画鑑定士。事件の鍵を握る人物。

作品の評価

『業火の向日葵』は、公開当時、興行収入44.8億円を記録する大ヒットとなりました。シリーズ初の「アートミステリー」という斬新な試みや、怪盗キッドの登場、豪華ゲスト声優など、様々な要素が観客を魅了しました。一方で、ミステリー要素の薄さや、アクションシーンの過剰さなど、賛否両論の声も上がっています。

まとめ

『名探偵コナン 業火の向日葵』は、ゴッホの名画を巡るスリリングなアートミステリーです。怪盗キッドとコナンの対決、豪華ゲスト声優、迫力満点のアクションシーンなど、見どころ満載の作品となっています。ぜひ、ご家族や友人と一緒に、劇場版ならではのスケール感と興奮を味わってみてください。

もう一度検索