名探偵コナン 沈黙の15分

名探偵コナン 沈黙の15分

『名探偵コナン 沈黙の15分』は、2011年4月16日に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの15作目。劇場版15周年記念作品であり、第35回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。

概要

本作は、山本泰一郎が総監督、静野孔文が監督を務めた初の作品。監督が2名体制となったのは、『迷宮の十字路』以来8年ぶり。シリーズ初の冬の雪国が舞台となり、ポスターのコナンもスノボーウェアを着用している。新潟県を舞台に、過去のダム建設にまつわる事件と、現代の連続爆破事件が複雑に絡み合う。

あらすじ

東京都知事・朝倉優一郎に脅迫状が届き、翌日、都知事が出席する東都線開通式で爆破事件が発生。コナンは、事件の背後に朝倉都知事が過去に関わった北ノ沢ダムがあるとにらみ、蘭や少年探偵団と共に新潟県北ノ沢村へ向かう。

北ノ沢村は、ダム建設によって湖に沈んだ村で、現在は移設5周年を記念したスノーフェスティバルが開催されていた。コナンは、8年ぶりに村に集まった幼馴染5人組と出会うが、彼らの間には過去の出来事が影を落としていた。

そんな中、8年前に崖から転落し昏睡状態だった冬美の息子・冬馬が目を覚ます。しかし、冬馬は事故当時の記憶を失っていた。コナンは、一連の事件の真相を解き明かすため、捜査を開始する。

捜査を進めるうちに、幼馴染の一人、氷川が殺害される。さらに、冬馬の命にも危険が迫る。そして、フェスティバル会場で携帯電話の基地局が爆破され、村は大パニックに。コナンは、犯人が幼馴染の中にいると確信する。

すべての事件の犯人は山尾とみずきだった。山尾は過去のひき逃げ事件を隠蔽しようとし、みずきは妹の復讐のために冬馬を狙っていた。ダムが爆破され、村全体が水没の危機に瀕する中、コナンは雪崩を起こして村を救おうとするが、自身も雪崩に巻き込まれてしまう。タイムリミットが迫るなか、コナンは脱出できるのか？

登場人物

江戸川コナン: 本作の主人公。事件の真相を究明するため、奔走する。
毛利蘭: コナンの幼馴染。コナンを心配し、行動を共にする。
毛利小五郎: 蘭の父親。今回は事件に巻き込まれる形で北ノ沢村へ。
灰原哀: コナンの協力者。冷静な分析でコナンをサポートする。
阿笠博士: コナンの発明家。
立原冬美: 北ノ沢村の看護師。昏睡状態から目覚めた息子・冬馬を案じる。
山尾渓介: 元服役囚。過去のひき逃げ事件が、新たな事件を引き起こす。
氷川尚吾: 保険調査員。幼馴染の一人だが、過去に秘密を抱えている。
遠野みずき: ロッジ従業員。妹の死の真相を追い求める。
武藤岳彦: 木彫り職人。ダム建設に反対し、村に残った。
立原冬馬: 冬美の息子。過去の記憶を失っている。

スタッフ

原作: 青山剛昌
総監督: 山本泰一郎
監督: 静野孔文
脚本: 古内一成
音楽: 大野克夫
* 主題歌: B'z「Don't Wanna Lie」

その他

本作では、新潟県の風景や文化が detail に描かれている。また、B'zによる主題歌「Don't Wanna Lie」も、作品の盛り上げに貢献している。劇場版ならではの迫力あるアクションシーンや、巧妙に張り巡らされた伏線が見どころ。

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