第35回日本アカデミー賞

第35回日本アカデミー賞概要

第35回日本アカデミー賞は、2012年3月2日に発表され、授賞式が行われました。当日は、司会として関根勤さんと深津絵里さんが登場し、華やかな雰囲気の中で多くの映画が称えられました。授賞対象は、2010年11月28日から2011年12月10日までに公開された映画で、商業公開が1週間以上行われた作品が選ばれました。

授賞式は、グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて開催され、日本テレビ系列28局によるテレビ中継や、ニッポン放送の「オールナイトニッポンGOLD」枠でも当日夜に放送されました。この年からは、長年続いていたモノラル放送から、ステレオ放送が導入されたことも話題となりました。

主な受賞作品

最優秀作品賞には、感動的なストーリーで多くの観客を魅了した『八日目の蝉』が選ばれました。優秀作品賞には、『大鹿村騒動記』『最後の忠臣蔵』『ステキな金縛り』『探偵はBARにいる』など、注目の作品が選出されました。

アニメーション部門

最優秀アニメーション作品賞には、高校生たちの青春を描いた『コクリコ坂から』が受賞し、優秀アニメーション作品賞には『映画「けいおん!」』『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』などがノミネートされました。

監督と脚本部門

最優秀監督賞は『八日目の蝉』の成島出監督が受賞。優秀監督賞には阪本順治、『大鹿村騒動記』や新藤兼人の『一枚のハガキ』、三谷幸喜の『ステキな金縛り』などが並びました。

また、最優秀脚本賞に輝いたのは、奥寺佐渡子が手がけた『八日目の蝉』で、優秀脚本賞には荒井晴彦と阪本順治の『大鹿村騒動記』などが選ばれました。

俳優部門

最優秀主演男優賞は原田芳雄が『大鹿村騒動記』で受賞し、優秀主演男優賞は大泉洋や堺雅人など、名だたる俳優たちがノミネートされました。最優秀主演女優賞には井上真央が『八日目の蝉』で受賞し、他にも長澤まさみや深津絵里などが優秀主演女優賞に選出されました。

助演部門

最優秀助演男優賞はでんでんが『冷たい熱帯魚』で受賞し、助演女優賞には永作博美が『八日目の蝉』で選ばれました。また、話題賞の俳優部門には前田敦子が選ばれ、作品部門には『モテキ』が輝きました。

音楽と技術部門

最優秀音楽賞に安川午朗が、最優秀撮影賞には藤澤順一が受賞したほか、最優秀照明賞や美術賞なども各部門で受賞者が発表されました。

外国映画部門

そして、最優秀外国映画賞には『英国王のスピーチ』が選ばれ、優秀外国作品賞には『猿の惑星: 創世記＜ジェネシス＞』『ソーシャル・ネットワーク』『ブラック・スワン』などがノミネートされました。

特別賞

会長特別賞には製作者や俳優、監督に贈られる栄誉もあり、岡田茂や原田芳雄がその栄誉を受けました。これらの選出によって、その年の映画界の功績が称えられました。

第35回の授賞式は、映画ファンにとって忘れがたいイベントとなり、様々な才能が認められた素晴らしい瞬間でした。

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