名神会

名神会（めいしんかい）について

名神会は、日本の愛知県名古屋市中区を本拠地としており、指定暴力団である山口組の二次団体と位置づけられています。この組織は、三代目山口組に所属していた神戸の暴力団「平松組」の流れを継承し、暴力団業界における独自の影響力を形成してきました。名神会は、初代の首領として石川尚が、名古屋の地域での山口組の勢力拡大に尽力したことが特徴的です。

来歴

名神会の創立者である石川尚は、もともとは平松組で上級幹部として活動していました。彼はその後、名神会の前身である「名神実業」を設立し、1977年に三代目山口組の直系組織として正式に名神会と改称します。この改称と同時に、石川は山口組の直参としての地位を得ることになります。彼は平松の下で神戸芸能と関わりを持ち、名神会は芸能プロダクションの運営を手掛けることで、愛知県内外にその影響力を及ぼしました。

その後、竹中四代目体制が成立すると、石川は竹中組長の秘書及び警護役としても活躍します。これは「山一抗争」として知られる一連の抗争にも密接に関与し、自らの組織の立場を確立させる要因となりました。2007年2月、石川が引退した後、田堀寛が二代目の首領に就任し、名神会は山口組系弘道会の二次団体となりました。さらに、2008年には弘道会からの昇格を果たし、山口組の直系組織に位置づけられます。

歴代首領

• - 初代：石川 尚

1934年生まれ。平松組の幹部として多くの経験を積み、名神会の設立後、山口組の直参に昇格しました。組織の規模を拡大させるとともに、竹中組長の秘書役として重要な役割を果たしました。2007年に引退を表明し、田堀に跡を譲ることになります。

• - 二代目：田堀 寛

1958年生まれ。もとは弘道会に属していましたが、石川尚の下で名神会に参加。10年以上理事長として活躍し、石川の引退に伴い二代目首領となります。2008年には山口組の直参への昇格を果たし、2011年には総本部当番責任者に就任します。

名神会は、過去の組織内抗争や地域社会への影響を考慮すると、その活動と発展の歴史は、暴力団の文化や社会的背景を知る上で重要な一端を形成しています。今後もその動向には注目が集まることでしょう。

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