弘道会

弘道会について

弘道会（こうどうかい）は、愛知県名古屋市中村区に本部を持つ日本の暴力団であり、特定抗争指定暴力団である六代目山口組の二次団体として知られています。組織のリーダーである司忍とその若頭髙山清司は、山口組の中心的なメンバーでもあります。弘道会はその存在を秘匿し、警察に対して強硬な態度を貫いていることで知られています。

組織の特徴

弘道会は、内部の情報を外部に漏らさないように徹底しており、取り調べに対しても一切の沈黙を守ります。警察の捜索活動に対しては、出入口を封鎖するなど妨害行為を行うこともあります。また、内部における十仁会という組織が、暴力団捜査を担当する警察官の個人情報を収集し、暗黙の脅威を示す動きも見られます。このような背景から、暴力団の中核として警察庁に対して厳しい監視を受けており、愛知県警には特別対策室が設置されています。

一方で、愛知県警の暴力団担当刑事との繋がりについても指摘されており、内部からは不祥事が報告されています。これは警察の信頼性を揺るがす要因ともなっています。

歴史と来歴

弘道会の前身は弘田組で、1966年に鈴木組が解散した際、若頭の弘田武志がその縄張りを引き継ぐ形で弘田組を結成しました。弘田は若頭に司忍を任命し、司は後に自身の興行を開始しました。1975年には髙山清司が佐々木組の若頭に就任し、その後組織の名称変更が続きました。

1984年に弘田が引退し、司が弘田組を引き継ぎ弘道会に改組されました。この時期、名古屋抗争を経て他の組織を傘下に取り込むことに成功し、その影響力を強めていきました。2005年には弘道会の若頭であった髙山が二代目を継承し、司は二代目として弘田組を復活させるなど、組織の再編成が行われました。

組織体制

弘道会は、初代会長に司忍が就任し、二代目からは髙山清司がその役職を引き継ぎました。最近の三代目会長には竹内照明が就任し、組織の運営が続いています。弘道会は、その組織内でしっかりした上下関係を形成し、舎弟たちとの連携を密にしています。

現状と問題点

弘道会は近年、関西の山口組勢力との関係において問題を抱えています。2015年には、関西を拠点とする山健組や宅見組が弘道会を離脱し、神戸山口組を形成する動きが見られました。これに伴い、暴力団に対する社会の関心が高まり、警察も強化策を講じる必要性が高まっています。

結論

弘道会は、暴力団界における影響力を持つ重要な組織であり、特に警察との関係において緊張が続いています。歴史的な背景や組織内の構造が、今後の動向にどのように影響を与えるのか注目されます。特に、警察の取締りや内部分裂が組織にどのような影響を及ぼすか、今後の展開が興味深いといえるでしょう。

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