名神名阪連絡道路

名神名阪連絡道路の概要

名神名阪連絡道路（めいしんめいはんれんらくどうろ）は、滋賀県の東近江市・八日市ICから始まり、甲賀市を経て三重県の伊賀市・上柘植ICに至る、計画中の地域高規格道路です。この道路は、名神高速道路と名阪国道との接続を図り、さらなる地域交通の効率化を目的としています。

目的と整備計画

この道路は、約30kmの区間が国により調査対象として認定されており、名神道路及び新名神高速道路と名阪国道を結ぶ役割を果たします。具体的には、名神高速道路の八日市インターチェンジから新名神高速道路の甲賀土山インターチェンジ、そして名阪国道の上柘植インターチェンジに至るまでの連携を強化するものです。名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会は、この調査区間を拡大し、国道8号から国道165号までの延長を要望しています。

長い間目立った進展はありませんでしたが、2009年から2010年にかけて、三重県では伊賀地域の交通状況調査が実施されました。この調査は、将来的な道路整備の必要性や事業の効果を見極めるための重要な資料となります。調査結果を基に、壬生野ICや上柘植ICから滋賀県に向かう交通量が分析され、道路整備の重要性が再認識されています。

本プロジェクトには、滋賀県の八千代エンジニアリングが関与しており、2021年8月末までに道路構造案や交通量の推計を含む概要検討が進められています。しかし、30kmの全ての区間を一度に整備するのは難しいため、優先すべき整備区間の設定が求められています。

現状と今後

2021年には新広域道路交通計画において高規格道路として位置付けられましたが、2022年の時点では具体的なルート、予算、着工時期についてはまだ決定されていません。これにより、名神名阪連絡道路の推進には引き続き地域住民の協力と関心が必要です。

接続する高速道路

名神名阪連絡道路は、いくつかの主要な高速道路と接続します。具体的には、名神高速道路（八日市IC）、新名神高速道路（甲賀土山IC）、および名阪国道（上柘植IC）との接続が計画されていますが、いずれも現在は調査段階にあります。

歴史的背景

この道路の計画はかつて、旧甲賀町を基にしたびわこ空港自動車道や伊賀甲賀連絡道路としての性格を持つものでした。2000年12月20日には名称が統合され、今の形となりました。歴史的には、1998年に基本計画が公示され、その後1999年には調査区間が指定されました。2021年には起点が蒲生SICから八日市ICに変更され、2022年にはこの道路が重要物流道路に指定されたことも注目です。

今後、名神名阪連絡道路の整備が進むことで、地域交通の活性化が期待され、経済活動の促進に寄与することが期待されています。

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