向井寛史

向井 寛史（むかい ひろふみ）

向井寛史は1985年12月4日生まれの元日本プロボクサーです。大阪府枚方市に育ち、六島ボクシングジムに所属しながら、数々の成果を出してきました。彼のアマチュアキャリアは素晴らしく、77試合で51勝を収めており、この経験が後のプロキャリアに大きく寄与しています。

学生時代とアマチュアキャリア

ボクシングを始めたのは南京都高等学校在学中で、彼はボクシング部の副将として活躍しました。主将は後にオリンピック金メダリストとなる村田諒太です。卒業後、日本大学へ進学し、アマチュアボクシングで全日本選手権3位や国体準優勝を果たしました。特に国体では、同じ大学の1年後輩である上林巨人に決勝で惜しくも敗れはしましたが、その実力は確固たるものがありました。

プロに転向

大学を卒業後、向井は六島ジムに入門し、藤原俊志の指導のもとでプロとしてのキャリアをスタートさせます。2009年にはプロデビューを果たし、初戦で上村徹相手に判定勝利を収めたことから、彼のボクサーとしての道が始まります。その後も快調に勝利を重ね、特に2010年にはOPBF東洋太平洋フライ級1位の全鎮萬を相手に再び勝利を納め、注目を集めました。

世界ランキング入りとタイトル挑戦

2011年にはついに世界ランキング入りを果たし、WBCフライ級10位にランクアップ。プロ6戦目ではOPBF王者のロッキー・フエンテスと対戦しますが、初の判定負けを喫します。続いて、2011年12月にはWBC世界フライ級チャンピオン、ポンサクレック・ウォンジョンカムに挑戦しましたが、バッティングによる負傷での引き分けに終わり、王座獲得には至りませんでした。

再起と後の戦績

2012年から再び勝ちを重ね、同年4月には自身初のTKO勝利を達成。この後も多くの勝利を収めながら、自身の地位を確立していきました。しかし、2013年にはWBO世界スーパーフライ級のタイトル挑戦を果たすも、強豪相手にKO負けとなる試練を経験しました。これを乗り越え、2016年にはWBOアジア太平洋スーパーフライ級王座を獲得し、再び名声を手にします。

プライベートと引退

向井は2017年に入籍し、披露宴には村田諒太も出席しました。しかし、ボクサーとしての厳しい競争の中、2021年には現役引退を決意。引退後は映画『ボックス!』に出演し、俳優としての一面も見せました。彼のプロキャリアは26戦16勝（うち6KO）、6敗、3分という戦績に終わります。

獲得タイトル

• - WBOアジア太平洋スーパーフライ級王座

向井寛史はそのキャリアの中で数々の名勝負を繰り広げ、多くのファンに愛された選手として記憶されています。

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