向井航

向井航（むかい わたる、1980年6月24日 - ）は、日本のチェリストであり、関西フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者として知られています。北海道札幌市で生まれ、幼少期から音楽に親しんできました。

9歳からチェロを始め、その才能を開花させます。19歳の時には、ハイドンのチェロ協奏曲第1番で札幌交響楽団と共演し、早くもプロのオーケストラとの共演を果たしました。音楽家としての道を歩むことを決意した向井は、北嶺中学校を経て、1999年に東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を卒業。その後、東京芸術大学に進学し、さらに研鑽を積むためにハンガリーのリスト音楽院へ留学しました。

2006年には、若手演奏家を支援するシャネル・ピグマリオンデイズのアーティストに選出され、シャネルネクサスホール（銀座）にてリサイタルを開催。その才能は広く認められるようになります。2007年には、関西フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任し、現在に至るまでオーケストラの中心メンバーとして活躍しています。

向井の音楽活動はクラシック音楽にとどまらず、多岐にわたります。X JAPAN、ゆず、TUBE、松田聖子、Every Little Thing、大黒摩季、タッキー&翼、葉加瀬太郎、JYONGRI、浜崎あゆみ、ジェイク・シマブクロ、松岡充、SOPHIAなど、数多くの著名なアーティストのライブサポートやレコーディングに参加しています。ジャンルを超えた幅広い音楽性で、多くの人々を魅了しています。

また、フジテレビのドラマ『のだめカンタービレ』の「のだめオーケストラ」や、久石譲Future Orchestra CLASSICSにも参加するなど、映像音楽の世界でもその才能を発揮しています。室屋光一郎とのユニット「Crustacea（クラスタシア）」や、松本和将（ピアノ）、上里はな子（チェロ）とのピアノトリオ「まつきとわたるとはなこのトリオ」としても活動し、室内楽にも積極的に取り組んでいます。

向井航は、その卓越した技術と豊かな音楽性で、クラシック音楽界だけでなく、様々なジャンルの音楽シーンで活躍を続けています。彼の演奏は、聴く人の心に深く響き、感動を与え続けています。

外部リンク

向井航 (@MUKAI_WATARU) - X（旧Twitter）
Crustacea

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