向山牧

向山 牧

向山 牧（むこうやま まき、1965年7月5日生まれ）は、新潟県新潟市から名を馳せた地方競馬の騎手です。彼は1983年に騎手免許を取得し、叔父の向山勝厩舎に所属してデビューを果たしました。その叔父は、定年までの間にリーディングトレーナーを10回獲得するなど『再生師』とも称され、多くの故障馬を復活させる名調教師でした。

向山牧は、1983年4月3日の三条第2競走『アポロマリー』にて初騎乗を果たし、同月11日の三条第4競走『アタカール』で初勝利を獲得しました。2年目には、新潟でのフクリユージヨテイの勝利により、1984年9月23日に通算100勝を達成。その後も力強い騎乗を続け、1986年の新潟ダービーで重賞初制覇を果たすなど、順調にキャリアを積んでいきました。

1989年には、三条第7競走で500勝に到達し、1990年には北日本オークスをキリサニーで制しました。さらに、シンボリルドルフの初年度産駒『ドリームチェス』の新馬戦に騎乗し、話題になりました。これにより彼は地元ではもちろん、全国的に名声を高めていきます。

また、向山は韓国と日本の騎手交流競走にも頻繁に出場し、1997年の『韓日ジョッキーカップ』での優勝を含む多くの成果を残しました。他にも1995年に行われた『日韓チャレンジカップ』でも優勝を果たし、県競馬におけるエースとしての地位を確立していきました。

1993年には、1000勝を達成し、各地の重賞競走でも多くの好成績を残しました。特に、南部杯での健闘や、中央の平安ステークスでの激闘は、多くのファンに記憶されています。1995年にはフェブラリーステークスに出走し、一時は見せ場を作るも、悔しい結果に終わりましたが、1998年にはロバリーハートが群馬記念を制覇するなど、多くの名馬を手がけてきました。

向山は2000年の新潟ダービーや東北ダービーをアクションアラートで制し、名古屋競馬に移籍後も成功を収めました。2003年に通算2000勝、2014年には3000勝を達成し、地方競馬界でもその存在感は計り知れません。代表的な騎乗馬としては、クリクレーンやロバリーハート、アクションアラートなどがあり、彼の手腕で多くの馬たちが重賞を制しました。

向山牧の騎手としてのキャリアは、数々の記録と共に、彼自身の個性や成長を象徴しています。彼の名は地方競馬史上、重要な位置を占めており、多くのファンに愛され続ける存在です。

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