向島洋らんセンター

向島洋らんセンターについて



向島洋らんセンターは、広島県尾道市向島にある洋ラン専門の農業公園です。瀬戸内海に浮かぶ向島の南西部、高見山の麓という自然豊かな場所に位置しています。ここでは、様々な種類の洋ランの展示・販売を行っており、その美しい姿を間近で楽しむことができます。また、洋ランの育て方に関する指導も行っており、初心者の方でも気軽に洋ラン栽培を始めることができるでしょう。

JICAとの連携


当センターは、国際協力機構(JICA)と提携し、海外からの農業研修生を受け入れています。これにより、国際的な技術交流が行われ、洋ラン栽培技術の発展に貢献しています。

施設案内


センター内には、以下の施設があります。

展示棟:色とりどりの洋ランが展示されており、その美しさを堪能できます。また、ピアノも常設されており、イベント会場としても利用されます。
研修室:2部屋の研修室があり、洋ラン栽培に関する講習会やセミナーなどが開催されます。
憩いの広場:敷地南東には約2,000平方メートルの広々とした芝生広場があり、休憩やピクニックを楽しむことができます。
店舗:洋ランの販売店とオープンカフェ「Pacu Pacu」が併設されており、お土産選びや休憩に便利です。

開園時間と休園日


開園時間:午前9時~午後5時
休園日:毎週火曜日
駐車場:55台分の無料駐車場があります。

向島の洋ラン栽培の歴史



向島では、温暖な瀬戸内海式気候と丘陵地が多いという地形特性から、戦後、市場性の高い花の栽培が盛んになりました。洋ランの栽培は1965年頃に始まり、シンビジウムを中心に発展しました。1999年時点では、生産者は年間約6万本の切花と約11万本の鉢物を出荷していました。

園芸ベルト構想とセンターの設立



1980年代、造船業が不況の影響を受けやすかったため、広島県は観光業を新たな産業として注目しました。1989年の海と島の博覧会開催や、しまなみ海道の整備が進む中で、県は「園芸ベルト構想」を打ち出しました。

この構想に基づき、生口島にシトラスパーク瀬戸田、因島因島フラワーセンター、そして向島にこの洋らんセンターが整備されました。1995年11月に開園した当センターは、しまなみ海道開通ブーム時には多くの来園者で賑わいましたが、その後は減少しました。平成の市町村合併を経て、現在は3施設ともに尾道市が管理しています。

アクセス



車でのアクセス


西瀬戸自動車道 向島ICから約5分
山陽自動車道 福山西ICから約25分
JR新尾道駅から車で約30分

関連情報



立花自然活用村
日本の植物園一覧

外部リンク



公式ウェブサイト
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