呂号第二十六潜水艦

呂号第二十六潜水艦

呂号第二十六潜水艦（ろごうだいにじゅうろくせんすいかん）は、日本海軍が保有した潜水艦の一つで、呂二十六型潜水艦の1番艦にあたります。この艦は、当初は第四十五潜水艦という名で知られていましたが、1924年に名称変更が行われました。

艦歴

この潜水艦は1921年3月10日に佐世保海軍工廠で起工されました。1923年1月25日に竣工し、進水からわずか3ヶ月後に軍艦としての任務を開始しました。その直後、艦名を呂号第二十六潜水艦に改称し、1924年から本格的な任務に就きました。

艦の設計は、海中型潜水艦の改良版でありながらも、スルザー機関の不調が影響し、速度が予想以上に低下してしまいました。これに伴い、日本海軍は中型潜水艦の艦隊随伴型の開発が困難であると判断し、大型潜水艦に重点を置くこととなりました。

その後の歴史として、1940年4月1日に呂号第二十六潜水艦は除籍され、廃潜第6号と仮称されました。以降は海軍潜水学校に繋留され、練習艦として活用されました。最終的には1947年から解体作業が始まり、1948年4月にそのプロセスが完了しました。

歴代艦長

この艦の指揮を執った艦長たちを以下に紹介します。彼らは艦の運営に多大な貢献をしました。

• - 艤装員長（心得）: 箕輪中五 大尉（1921年11月20日 - 1922年4月20日）
• - 艦長（心得）: 箕輪中五 大尉（1922年4月20日 - 1923年12月1日）
• - 艦長: 箕輪中五 少佐（1923年12月1日 - 1924年12月1日）
• - 艦長: 三輪茂義 少佐（1924年12月1日 - 1925年7月21日）
• - 艦長: 原田覚 大尉（1925年12月1日 - 1926年12月1日）
• - 艦長: 佐藤勉 少佐（1926年12月1日 - 1927年12月1日）
• - 艦長: 奥島章三郎 大尉（1927年12月1日 - 1928年12月10日）
• - 艦長: 中岡信喜 大尉（1928年12月10日 - 1929年3月15日）
• - 艦長: 深谷惣吉 大尉（1929年3月15日 - 1930年4月1日）
• - 艦長（兼）: 浜野元一 大尉（1930年4月1日 - 1930年11月15日）
• - 艦長: 深谷惣吉 大尉（1930年11月15日 - 1931年3月1日）
• - 艦長: 岩上英寿 少佐（1931年3月1日 - 1932年2月15日）
• - 艦長: 後藤汎 大尉（1932年2月15日 - 1932年12月1日）
• - 艦長: 前島寿英 少佐（1932年12月1日 - 1933年10月20日）
• - 艦長: 石川信雄 大尉（1933年10月20日 - 1935年2月28日）
• - 艦長: 佐野孝夫 少佐（1935年2月28日 - 1935年11月15日）
• - 艦長: 堀武雄 少佐（1935年11月15日 - 1936年11月2日）
• - 艦長（兼）: 横田稔 少佐（1936年11月2日 - 1936年12月1日）

参考文献

この艦に関する情報源として次の資料が挙げられます。

• - 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。
• - 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
• - 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
• - 勝目純也『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』大日本絵画、2010年。
• - 雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集20巻』潜水艦伊号・呂号・波号・特殊潜航艇他、光人社、1998年。

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