呂号第六十三潜水艦

呂号第六十三潜水艦について

呂号第六十三潜水艦（ろごうだいろくじゅうさんせんすいかん）は日本海軍に所属する潜水艦であり、呂六十型（L4型）の4番艦として1923年に起工されました。当初は第八十四潜水艦という名称がつけられていましたが、1924年11月に現在の名前に改名されました。艦の進水は同年の1月24日で、竣工は12月20日に行われました。こうして、呂号第六十三潜水艦は日本海軍の一員として活動を始めたのです。

艦歴の変遷

艦歴は、1925年に第24潜水隊が編制される際に呂64と共に編入され、その後何度かの役割変更や艦隊異動を経験しました。1929年に予備艦としての任務を果たし、その後も数度にわたり予備艦となることがありました。1938年には呂六十型として艦型名が改正され、1939年に第33潜水隊に編入されます。この時、潜水学校の練習艦としても活躍しました。

1941年12月には第7潜水戦隊第33潜水隊に属し、クェゼリンから出港してハウランド島方面での監視任務を始めます。1942年にはトラックを経由し、ラバウル攻略戦においても活躍し、様々な海域での活動を続けました。特にマーシャル諸島やポナペでの任務は重要で、その後ビキニへ航行する場面もありました。1945年には特殊潜航艇「蛟竜」の母艦として、戦局の変化に伴う新たな任務を担いました。

終戦とその後

終戦時に呂号第六十三潜水艦は舞鶴に所在し、その後1946年に米軍によって伊予灘で海没処分されました。艦の役割はその歴史を通じて、日本海軍における潜水艦の重要性を顕著に示しています。

艦長たち

この艦には多くの艦長が就任し、それぞれが異なる時期に指揮を執ってきました。初代艦長は平岡粂一少佐で、1924年10月に艤装員長を兼務する形で艦の指揮を開始。以降、香宗我部譲、関野明、伊藤尉太郎などが艦長として任に当たり、艦の運用に多大な影響を与えました。各艦長のもと、艦は多様な任務を遂行し、戦局の変化に柔軟に対応しました。

文献

本艦に関する情報は、複数の資料から得られています。特に雑誌「丸」編集部や勝目純也氏の著作などが参考になります。これらの文献を通じて、呂号第六十三潜水艦の歴史とその役割についてさらに深く理解することができます。日本の海軍における潜水艦の系譜や戦歴を知る上で、彼女の存在は無視できないものです。

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