呉載元

呉 載元 (オ・ジェウォン) - 韓国の元プロ野球選手

呉載元は1985年2月9日に大韓民国・ソウル特別市で生まれた、名高い元プロ野球選手です。彼は内野手としてプロ野球界でのキャリアを築き上げ、数多くの記録と功績を残しました。プロ入り初年の2007年には主に代走や途中出場の役割を担っていましたが、2年目には100試合に出場し、チームの中心選手へと成長しました。

経歴

呉は2011年に2番打者として定着し、その年には盗塁王に輝くなど、一躍その名を知らしめました。同年の活躍を受け、2014年5月23日には韓国プロ野球史において16人目となるサイクル安打を達成しました。また、同年9月には仁川アジア競技大会の野球韓国代表に選出され、チームが優勝したことで兵役免除という恩恵も手にしました。

2015年には第1回WBSCプレミア12の韓国代表に選ばれ、日本を相手にした準決勝では、重要な場面でヒットを放つなど、国際舞台でも活躍しました。この年に初めてフリーエージェントとして市場に出ましたが、斗山で4年契約を結びました。

2017年にはワールド・ベースボール・クラシックの韓国代表に選出され、2018年までセカンドのレギュラー選手として活躍しました。しかし、若手選手との競争が厳しくなり、2019年にはキャプテンとしての責任を果たすも、打撃成績が振るわず、規定打席に達することができませんでした。

そのオフシーズンには再度フリーエージェントとなり、3年間で最大19億ウォンという大型契約を結びました。2020年7月1日にはキウム・ヒーローズ戦で走者一掃の二塁打を打ち、通算500打点を達成しましたが、その後は成績が低迷し、8月には主将職を辞任する結果となりました。

2022年には出場試合がわずか18試合と少なくなり、現役引退を発表。10月8日には蚕室野球場で引退セレモニーを行いました。

プレースタイル・人物

呉は激しい勝負欲と豊かな感情表現で知られていますが、その一方でフェアプレイ精神に反する危険なプレーもいくつか見受けられました。2013年にはランナーとして進塁を狙い、また2015年には持っていた折れたバットを使い相手守備陣を突こうとして非難を受けたこともあります。さらに、彼は凡打でもバットを派手に投げる「バットフリップ」のパフォーマンスを行い、観客の注目を集めることもありました。

2019年から2022年まで、呉はソウルのトレンディなカフェ、TRYST（トリスト）を経営。多くの芸能人も訪れるお洒落な店として知られています。しかし、彼の人生には波乱もあり、2024年3月19日には麻薬類管理法違反の容疑で逮捕されました。こうした複雑な背景を持つ呉載元は、ヒーローとしてだけでなく、多面的な人物としての評価も受けている選手です。

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