呉邦国

呉邦国（Wu Bangguo）

呉邦国（ご ほうこく、Wu Bangguo、1941年7月22日 - 2024年10月8日）は、中華人民共和国の政治家であり、第8代全国人民代表大会常務委員長、第16期・第17期中国共産党中央政治局常務委員を務めました。

経歴

1941年7月22日、呉邦国は貴州省平壩県で誕生しました。彼のルーツは安徽省肥東県にあります。父の呉忠性（1912年 - 1998年）は軍隊知識分子であり、中国人民解放軍測総学院（現在の解放軍信息工程学院）の教授でした。母の呉家琪は主婦でした。呉邦国は6人兄弟の長男として育ちました。

1960年から1967年にかけて、呉邦国は清華大学無線電子学科真空トランジスタ学部で学びました。1964年4月に中国共産党に入党し、大学卒業後は上海の国有企業である上海電子管第3工場に技術員として就職しました。彼は工場で昇進を重ね、課長にまで上り詰めました。1976年からは同工場の党委員会副書記、革命委員会副主任、副工場長、工場党委員会副書記などを歴任しました。

1978年、呉邦国は上海市電子工業素子副経理に就任しました。1979年には上海市真空トランジスタ副経理となりました。1981年、上海市儀表通信工業局党委副書記に任命されました。1983年、上海市党委常務委員、市委科学技術工作党委書記に選出されました。1985年、上海市党委員会副書記に昇進しました。

1987年10月の第13回共産党大会において、呉邦国は党中央委員会候補委員に選出されました。1991年には上海市党委員会書記に選出されました。

1992年10月の第14回党大会において党中央委員会委員に昇格すると共に、同月19日の第14期1中全会において党中央政治局委員に抜擢されました。さらに1994年9月の第14期4中全会において党中央書記処書記にも増補されました。

1995年3月17日、呉邦国は国務院副総理に任命され、工業を担当しました。そして1997年9月19日に第15期1中全会では党中央政治局委員に再選出されましたが、党中央書記処書記を外れています。

2002年11月15日に第16期1中全会では党中央政治局常務委員及び党中央政治局委員に選出され、翌2003年3月15日の第10期全国人民代表大会第1回会議において全国人民代表大会常務委員会委員長に選出されました。2013年3月に引退し、後任の全人代委員長には張徳江が充てられました。

2024年10月8日、呉邦国は北京で死去しました。満83歳でした。

家族

夫人の章瑞珍（1944年 - ）はエンジニアです。彼女は以前、上海飛楽有限公司計算機室の幹部を務めており、現在は上海飛楽株式会総経理弁公室駐北京連絡処主任兼同株式会社上海董事、上海飛楽音影株式会社董事を務めています。呉邦国夫妻には長男と長女がいます。

[外部リンク]
第十一届全国人民代表大会常务委员会委员长吴邦国 全国人民代表大会（中国語）
呉邦国 全人代常務委員会委員長略歴 日本国外務省

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