周桑郡

周桑郡（しゅうそうぐん）とは

周桑郡は、かつて愛媛県に存在した郡です。1897年（明治30年）に周敷郡と桑村郡が合併して誕生しました。郡域は現在の西条市の一部（旧小松町、旧丹原町など）と東温市の一部（旧川内町の一部）にあたります。

周桑郡の成立と変遷

1897年（明治30年）4月1日、郡制の施行により、周敷郡と桑村郡が合併し、周桑郡が発足しました。郡役所は西条から分割され、福岡村に設置されました。当時の周桑郡には、以下の17の町村が所属していました。

旧周敷郡（10村）：福岡村、田野村、中川村、桜樹村、千足山村、石根村、小松村、吉井村、周布村、多賀村
旧桑村郡（7村）：壬生川村、国安村、三芳村、楠河村、庄内村、吉岡村、徳田村

その後、町村の合併や町制施行により、郡内の町村数は変化しました。

1898年（明治31年）11月21日：小松村が町制施行し、小松町となりました。（1町16村）
1901年（明治34年）6月14日：壬生川村が町制施行し、壬生川町となりました。（2町15村）
1913年（大正2年）12月23日：福岡村が町制施行し、丹原町に改称しました。（3町14村）

1923年（大正12年）4月1日に郡会が廃止されましたが、郡役所は存続しました。しかし、1926年（大正15年）7月1日に郡役所も廃止され、以降は地域区分名称となりました。

戦後の合併と周桑郡の消滅

戦後、周桑郡内では町村合併が相次ぎました。

1940年（昭和15年）10月1日：壬生川町と多賀村が合併し、改めて壬生川町が発足しました。（3町13村）
1951年（昭和26年）8月10日：千足山村が石鎚村に改称しました。
1955年（昭和30年）
1月1日：吉井村、周布村、壬生川町、国安村、吉岡村が合併し、改めて壬生川町が発足。三芳村、楠河村、庄内村が合併し、三芳町が発足。（4町6村）
4月25日：石鎚村、石根村、小松町が合併し、改めて小松町が発足。丹原町と徳田村が合併し、改めて丹原町が発足。（4町3村）
7月20日：中川村と桜樹村が合併し、改めて中川村が発足。（4町2村）
1956年（昭和31年）
9月1日：丹原町、田野村、中川村（滑川の全域および明河の一部を除く）が合併し、改めて丹原町が発足。中川村の一部（滑川の全域および明河の一部）が温泉[[郡]]川内村に編入、町制施行して川内町となる。（4町）
9月30日：丹原町の一部（明河の一部）が温泉[[郡]]川内町に編入。（4町）
1971年（昭和46年）1月1日：壬生川町と三芳町が合併し、東予町が発足しました。（3町）
1972年（昭和47年）10月1日：東予町が市制施行し東予市となり、郡から離脱しました。（2町）

2004年（平成16年）1[[1月1日]]、小松町と丹原町が西条市、東予市と合併し、改めて西条市が発足しました。これにより周桑郡は消滅しました。

周桑郡の現在

周桑郡は消滅しましたが、その名称は地域名として残っています。旧周桑郡の地域は、現在の西条市と東温市の一部となっています。かつて周桑郡に存在した町村は、それぞれの歴史を刻みながら、新たな市や町の一部として発展を続けています。

まとめ

周桑郡は、明治時代から平成時代にかけて存在した愛媛県の郡であり、町村合併や市制施行を経て消滅しました。しかし、その歴史は現在も地域に深く刻まれており、人々の記憶に残り続けています。

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