周自斉

周自斉（しゅう じせい）について

周自斉は、清末から民国初期にかけて活躍した政治家、外交官、財政家であり、北京政府の重要な人物として知られています。彼の字は子廙、子沂、子貽であり、特に外交と財政の分野で彼の存在感は際立っていました。

初期の経歴

彼は副貢の資格で、京師同文館を卒業しました。1896年に駐米公使伍廷芳に随行し、アメリカへ渡ります。在米中には、コロンビア大学で学びつつ、公使館で書記官や参賛を務めました。1903年には駐キューバの総領事兼参賛に任命され、1908年には伍廷芳の帰国に伴い彼の職務を代行しました。

宣統年間に帰国後は、外務部の参議や同左丞を歴任し、外務大臣の袁世凱からはその外交知識を高く評価されました。周自斉はその後、度支部の重要職にも名を連ねます。1912年、特に民国元年の3月に、彼は袁世凱から山東都督兼民政長に任命され、さらに1913年8月には中国銀行の総裁に就任しました。9月には熊希齢内閣で交通総長となり、進歩党の名誉理事としても活動を行っていました。

民国期の活動

翌年の1914年には財政総長を兼任し、同年3月には署理農商総長に任命され、正式には4月にその職に就きました。同年末には袁世凱の皇帝即位に大いに協力しましたが、1916年に袁が亡くなると、彼は新しい政権の黎元洪から即位を目論んだ首謀者として指名手配され、最終的には日本へ亡命することとなります。

亡命から戻った1917年には黎元洪政権が崩壊し、帰国して政界の中に復帰しました。1918年に行われた安福国会で徐世昌が大総統に選出されると、周自斉は彼を支持し、南北の和平活動を始めましたが、これはあえなく失敗に終わります。

晩年と最後

彼はその後も北洋系派閥の争いに巻き込まれ、財政や外交において十分な成果を上げることはできませんでした。1922年には一時期署理国務総理をつとめましたが、特に目立った業績は残せませんでした。1923年10月20日、周自斉は北京で病により53歳でこの世を去りました。

彼の活動は、清末から民国初期の中国における政治的動乱に影響を与え、多くの人々に記憶されています。周自斉の業績や挑戦は、当時の歴史的背景を知る上で非常に興味深いものです。

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