呪いのシャ・ナ・ナ・ナ/GOBLIN'S SCALE

聖飢魔IIの両A面シングル「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ/GOBLIN'S SCALE」解説

聖飢魔IIが魔暦18年（西暦2016年）6月15日にリリースした両A面シングル「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ/GOBLIN'S SCALE」は、ヘヴィメタル界に衝撃を与えた異色の作品です。

このシングルは、表題曲である「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」と「GOBLIN'S SCALE」の2曲が両A面として収録されており、それぞれ全く異なるタイアップが話題を呼びました。

まず「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」は、2016年公開のホラー映画『貞子vs伽椰子』の主題歌に起用されました。この異例の組み合わせは、聖飢魔IIの独特な世界観とホラー映画のダークな雰囲気が見事に融合し、大きな注目を集めました。楽曲の歌詞は、映画の世界観を反映したかのような、不気味でキャッチーな仕上がりとなっています。

一方、「GOBLIN'S SCALE」は、新日本プロレスリングのワールドプロレスリングにおいて、2016年6月・7月度のファイティングミュージックとして使用されました。ヘヴィメタルの重厚なサウンドとプロレスの激しい展開が相まって、リングを熱狂の渦に巻き込んだことは容易に想像できます。楽曲は、激しい展開と聖飢魔IIらしいキャッチーさが共存した、まさにリングにふさわしい仕上がりとなっています。

さらに、このシングルのミュージックビデオも話題となりました。「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」のミュージックビデオは、聖飢魔IIのメンバーが魔界に帰還中で出演できないという設定のもと、なんと山村貞子、佐伯伽椰子、佐伯俊雄といった『貞子vs伽椰子』の主要キャラクターに加え、エグスプロージョン、ひとりでできるもんといった人気芸人たちが代役として出演しています。この異色の組み合わせは、大きな話題となり、多くの視聴者を驚かせました。

楽曲制作陣も豪華です。「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」は、作詞をデーモン閣下（H.E. Demon Kakka）、作曲をルーク篁（S.G. Luke Takamura）、編曲を聖飢魔IIが担当。「GOBLIN'S SCALE」は、作詞をデーモン閣下（H.E. Demon Kakka）、作曲をエース清水（E.M. Jail O'hashi）、編曲を聖飢魔IIが担当しています。また、英語詞の「SADAKO vs. KAYAKO - THE CURSE OF SHANA・NA・NA - 」も収録されており、デーモン閣下とBob Dyerによる翻訳が施されています。

このシングルには、各楽曲のオリジナルカラオケバージョンも収録されており、ファンはカラオケで聖飢魔IIの楽曲を思う存分楽しむことができます。

「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ/GOBLIN'S SCALE」は、映画、プロレスリングという異色のタイアップと、個性的なミュージックビデオ、そして聖飢魔IIの圧倒的な音楽性が見事に融合した、まさに聖飢魔IIらしい、唯一無二の作品と言えます。

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