和久井薫

和久井薫について

和久井薫（わくい かおる）は1948年12月1日生まれで、日本のアナウンサーとして名高い存在です。彼は埼玉県大宮市（現在のさいたま市）出身で、早稲田大学の第一文学部社会学科を卒業後、1972年に札幌テレビ放送（STV）にアナウンサーとして入社しました。初めは人前で話すことに抵抗がありましたが、大学時代のアナウンス研究会での活動がきっかけで、これに取り組むようになりました。

STVでの活躍

和久井は、アナウンサーとしてのキャリアをSTVで積み、1972年5月にラジオニュースでデビューしました。「GREEN LOVE 和久井薫のイレブンホットライン」という番組では若者の悩みの相談にのる兄貴分的な役割を果たし、多くのリスナーから支持を受けました。また、1970年代には「2時のワイドショー」でもスポーツコーナーを担当し、視聴者に親しまれました。

1987年からは情報番組「ちょっと和久井の2時ですよ」のキャスターを務め、1996年まで続く「どさんこワイド」でも占いコーナーを担当するなど、多岐にわたる番組で活躍しました。特に「朝6生ワイド」ではメインキャスターとして、約10年間にわたって朝の顔として親しまれました。スポーツ中継やプロ野球中継もこなし、実況においてもその手腕を発揮しました。

和久井は、編成局でアナウンス部長や専任局長を務めるなど会社運営にも貢献し、2006年の定年を迎えてからも嘱託アナウンサーとして活躍を続けました。これにより、長年にわたってSTVの顔としての地位を確立しました。

フリーアナウンサーとしての活動

2011年にSTVを退社した後は、札幌映像プロダクションに所属し、フリーアナウンサーとして新たな道を歩み始めました。2012年4月からはSTVラジオの人気番組に出演し、再びリスナーとふれあう機会を得ました。特に「みのやと佳子のときめきワイド」や「牧とのりおのスーパースクランブル」などの番組で活躍し、リスナーとのつながりを大切にしています。引き続き、プロ野球中継の実況にも復帰しました。

さらに、番組の企画や企業・法人の式典、シンポジウムの司会、講演活動など多岐にわたる業務をこなしています。

野球ファンとしての顔

和久井は熱心な読売ジャイアンツファンとして知られ、アナウンサーとしての活動においても、CMで巨人のユニフォームを身に着け「Wカオル」として登場したことがあります。このキャラクターは、和久井の名前をもじった背番号「091」を背負って登場し、別人という設定で活動しました。また、STV公式サイトのコラムや「スポーツ報知」にも巨人に関する記事を連載するなど、様々な媒体で巨人愛を表現しています。

人物像

和久井薫は、アナウンサーとしての実績だけでなく、社内では多くの同僚に支えられ、成長を遂げてきました。妻も同じくSTVに同期入社した元アナウンサーであり、職場で築いた絆が彼の支えになっています。彼の人生は、大学生活で始まった人前での表現活動から、現在に至るまで多くの人々に影響を与えています。和久井のストーリーは、困難を乗り越え自己成長を遂げた例として、多くの人にとっての励みとなるでしょう。

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