和合正治

和合正治について

和合正治（わごう しょうじ）は、1917年（大正6年）2月27日に生まれ、2004年（平成16年）3月7日に没した、昭和から平成前期にかけての地方公務員であり政治家です。彼は、長野県松本市の発展に大きく貢献し、特に松本市長としての16年間（4期）の業績は特筆されます。

生い立ちと初期のキャリア

和合正治は、長野県東筑摩郡本郷村（現在の松本市）で生まれました。1934年（昭和9年）3月には、旧制松本中学（現在の長野県松本深志高等学校）を卒業しています。その後、1938年（昭和13年）7月に松本市役所に入所し、公務員としてのキャリアをスタートさせました。しかし、1940年（昭和15年）から1945年（昭和20年）の間は、満州国に派遣され、委任官副科長を務めました。終戦後の1946年（昭和21年）に松本市役所に復職し、税務課長、総務課長、財政課長、総務部長といった要職を歴任し、1969年（昭和44年）5月には助役に就任しました。

松本市長としての活躍

1976年（昭和51年）3月、和合正治は松本市長選挙に無投票で初当選を果たしました。以後、4期16年にわたり松本市長を務め、その間、都市基盤の整備、市民生活の向上、行政改革に尽力しました。具体的には、道路整備や下水道整備を推進し、市民の生活環境の改善に努めました。また、生活福祉の向上にも力を入れ、高齢者や障がい者への支援策を拡充しました。さらに、行政の減量化にも取り組み、効率的な行政運営を目指しました。しかし、1992年（平成4年）3月の選挙では、5選を目指しましたが、有賀正に敗れ落選しました。

その他の活動

市長としての活動以外にも、和合正治は様々な公職や団体の役員を務めました。松本市森林組合長、日本アルプス観光連盟会長、松本体育協会長などを歴任し、地域社会の発展に貢献しました。これらの役職を通じて、地域の観光振興やスポーツ振興にも尽力しました。

人物像

和合正治は、地方自治に情熱を燃やし、松本市の発展に大きく貢献した人物として知られています。彼のリーダーシップと実行力は、多くの市民から信頼され、市政に大きな足跡を残しました。また、温厚な人柄で多くの人々から慕われ、地域社会の発展に尽力した功績は、今もなお語り継がれています。

まとめ

和合正治は、松本市の発展に不可欠な存在であり、彼の功績は今後も長く記憶されるでしょう。彼の生涯は、地方自治に携わる人々にとって、大きな教訓と示唆を与えてくれます。

主な役職

松本市長（11代：1976年3月 - 1992年3月）
全国市長会副会長
長野県市長会会長
松本市森林組合長
日本アルプス観光連盟会長
松本体育協会長

参考文献

『日本の歴代市長 第2巻』歴代知事編纂会、1984年。
宝月圭吾編『長野県風土記』旺文社、1986年。
* 『新訂 現代政治家人名事典：中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。

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