和歌山県立海南高等学校大成校舎

和歌山県立海南高等学校大成校舎

和歌山県立海南高等学校大成校舎は、和歌山県海草郡紀美野町に位置する公立の高等学校です。この校舎は、かつて「和歌山県立大成高等学校」として知られていました。校名の由来は「大器晩成」という言葉から来ており、生徒たちの成長を願う意味が込められています。

学科構成

大成校舎には、普通科の中に以下の3つのコースが設置されています。

I型（進学コース）: 大学進学を目指す生徒のためのコースです。
II型（福祉コース）: 福祉分野に興味を持つ生徒のためのコースです。
III型（商業ビジネスコース）: 商業やビジネス分野に興味を持つ生徒のためのコースです。

これらのコースを通じて、生徒はそれぞれの興味や進路に応じた専門的な知識やスキルを身につけることができます。

統合の経緯

1990年代以降、少子化や志願者減少などの影響を受け、和歌山県の県立高校では統廃合が進められていました。大成高校も例外ではなく、2004年には海南高校との統合計画が発表されました。この計画に対し、大成高校の存続を求める声が上がり、学校関係者や地域住民による運動が展開されました。その結果、2007年に海南高校と対等合併し、大成校舎として存続することが決定しました。この統合により、大成高校の歴史は新たな形で引き継がれることになりました。

沿革

大成校舎の歴史は、1924年に「野上実践女学校」として開校したことに始まります。その後、時代とともに学校の名称や形態は変化し、1942年には「野上高等女学校」に、1948年には「和歌山県立大成高等学校」と改称されました。現在の校舎は1969年に完成しました。

大成高校は、1982年に選抜高等学校野球大会に初出場を果たしました。2004年には海南高校との統合計画が発表され、2007年には両校の対等合併が正式決定。2008年4月には、和歌山県立海南高等学校大成校舎として新たなスタートを切りました。

著名な出身者

大成高校（大成校舎）からは、以下のような著名な人物が輩出されています。

東陽一（映画監督）
いわみせいじ（漫画家）
佐光朗（撮影監督）
鳥羽潤（俳優、中退）
金井清（元プロ野球選手）
西五十六（元プロ野球選手）
西三雄（元プロ野球選手、西五十六の弟）
西俊児（元プロ野球選手、元日本ハムファイターズ 二軍監督、西三雄の甥）

野球部

大成高校の野球部は、選抜高等学校野球大会に2度出場しています。1982年春の第54回大会と1987年春の第59回大会です。

1987年の大会では、わずか10名という少ない部員数で出場し、その健闘ぶりは多くの感動を呼びました。この大会では、閉会式で大会会長が校名を読み間違えるというハプニングもありました。なお、海南高校としては、2014年春の第86回大会に出場しており、この時のメンバーには大成校舎の生徒も含まれています。

選抜高等学校野球大会の戦績

1982年春（第54回）
1回戦：静岡市立 2-0
2回戦：中京 0-1
1987年春（第59回）
1回戦：東海大甲府 3-4

関連事項

和歌山県高等学校一覧
和歌山県立海南高等学校

外部リンク

和歌山県立海南高等学校大成校舎
大成校舎育友会

この文章は、和歌山県立海南高等学校大成校舎の歴史、学科構成、統合の経緯、著名な卒業生、野球部の活躍などをまとめたものです。

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