西俊児

西俊児のプロフィール

西俊児（にし しゅんじ）は、1965年1月17日生まれで、和歌山県海南市出身の元プロ野球選手です。ポジションは内野手であり、選手としてのキャリアを終えた後にはコーチや監督としても活動しました。彼の家系には元プロ野球選手の西五十六・西三雄兄弟がおり、野球の環境に恵まれた中で育ちました。

学生時代からの成長

西は和歌山・大成高等学校で野球を始めました。学校のグラウンドには岩が散在し、苦労しながらもノックを受けるうちに、体を使ってボールに向かう姿勢を身につけました。1982年には遊撃手として春の選抜に出場し、静岡市立高校に勝利するも、中京高校相手に完封負けを喫しました。同年の夏の県予選では新宮高校にサヨナラ負けし、甲子園出場は叶いませんでした。

高校卒業後、西は1983年に専修大学へ進学します。在学中はチームと共に苦難の時期を迎え、肩の脱臼などの不運にも見舞われましたが、1986年の春季リーグでは遊撃手としてベストナインに選出されました。

プロ野球キャリア

西は1987年に本田技研に入社し、都市対抗野球に3年連続で出場しました。1987年には新日本製鐵八幡との試合で2本塁打を記録するなど、好成績を残しました。1990年、彼は福岡ダイエーホークスにドラフト4位で入団し、背番号10を与えられ、即戦力として期待されました。しかし、初年には右膝の負傷により出場機会が限定されました。

2年目には二軍での経験を積み、手術からの復帰を果たすと、持ち前の打撃と守備で結果を残しました。1992年には77打点を挙げ、2年連続で打点王に輝くなど、プロとしての地位を築きました。代打としての役割も担いながら様々なポジションでプレーしましたが、結果として3年目以降は役割を果たしていくことになります。

1996年には日本ハムファイターズに移籍し、1997年にはイースタン・リーグで打点王を獲得しますが、2000年に現役を引退することとなります。その年、最終出場となった試合ではセンター前ヒットを放ち、有終の美を飾りました。

引退後の活動

引退後は日本ハムで二軍守備コーチや一軍内野守備コーチとして指導に当たりました。さらに、楽天に移籍後もコーチとして若手選手の育成に尽力しました。しかし、選手に対しては厳しく接する姿勢もあり、若手の成長を見守る一方で、彼らに自身の打撃技術や守備を教えることはあまりしなかったとも言われています。特に、楽天のコーチ時代には選手の走塁に対する判断ミスから「壊れた信号機」と揶揄されることもあり、指導の難しさを感じさせるエピソードもあります。

総括

西俊児のキャリアは、選手生活のみならず、コーチとしての道も拓いて成功を収めました。彼の選手時代の経験は、彼が共に指導する選手たちにとっても貴重な財産となるでしょう。西の野球に対する情熱と dedicationは、多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

もう一度検索