和歌山県立紀央館高等学校

和歌山県立紀央館高等学校の概要

和歌山県立紀央館高等学校は、和歌山県御坊市に位置する公立の高等学校です。紀勢本線の御坊駅からのアクセスも良好で、学習環境が整った場所にあります。この学校は、県内の公立高校の中で初めてセメスター制を採用しており、前期と後期の2学期制で構成されています。生徒の学びやすい環境づくりへの取り組みが特徴です。

設置学科

紀央館高等学校では、以下の学科を設置しています：

• - 普通科（1学年120名）
• - 工業技術科（1学年40名）

普通科のコース

普通科の中には、特に以下の3つの系列が設けられており、多様な進路に対応しています。

• - 人文系列: 四年制大学、短期大学、看護・医療系の専門学校などへの進学を希望する生徒向けのカリキュラムが整っています。
• - ビジネス系列: 商業系の科目が20以上開設されており、商業科や情報処理科の授業内容を踏襲しています。
• - 教養カルチャー系列: スポーツや芸術を中心とした科目に重点を置き、生徒たちの興味や学力に応じた選択履修が可能です。

校訓

紀央館高等学校の校訓は以下の3つです。

• - 希望: 自ら目標を持ち、楽しく学び続ける姿勢を大切にします。
• - 価値: 自分自身の価値を認識し、他者の価値も尊重し合いながら人間性を高めることを目指します。
• - 徹底: 基礎や基本を疎かにせず、日々の訓練を徹底し、自分をしっかりと育てる姿勢を忘れません。

校名の由来

校名の「紀央館」は、御坊市が紀州のほぼ中央に位置することに由来し、また室町時代にこの地を治めていた湯川氏の別邸「小松原館」にちなんで名付けられました。

沿革

紀央館高等学校の歴史は1958年に始まり、当初は和歌山県立御坊商工高等学校として開校しました。これまでの沿革は以下の通りです。

• - 1959年: 定時制課程を日高高等学校に移転。
• - 1961年: 電気科を新設し、同年には高等学校野球大会にも初出場。
• - 1986年: 5年ぶりに野球大会に出場。
• - 2003年: 紀央館高等学校に改称し、単位制の普通科と工業技術科を設置。この時点で商業や情報処理科の募集を停止しました。

50周年記念事業

紀央館高等学校は2007年4月1日に創立50周年を迎え、同窓会や教職員らによる実行委員会を設立して記念事業を展開しました。記念事業には、式典や講演会、文化祭での芸術鑑賞、記念誌の発行などが含まれます。

学校行事

紀央館高等学校では、様々な学校行事が行われています。特に「紀央祭」と呼ばれる文化祭や、体育大会、マラソン大会などがあります。マラソン大会では、男子は9.6km、女子は6.3kmのコースが設定されており、学生たちの健やかな成長を促進しています。

クラブ活動

学校には体育系と文化系のクラブが多数存在し、剣道部、柔道部、バスケットボール部、音楽系の吹奏楽部や美術部など、多岐にわたる活動が展開されていて、生徒たちは自分の好きな分野での成長を目指しています。

著名な出身者

紀央館高等学校からは多くの著名人が輩出されています。例えば、元総務庁長官の玉置和郎氏や美浜町長の籔内美和子氏、プロ野球選手の吉本亮氏や宮本裕司氏などがいます。これらの出身者たちは、各々の分野で大きな成果を上げています。

紀央館高等学校は、生徒一人一人の未来を切り開くための充実した教育環境を提供しています。

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