和歌山県道213号白浜久木線

和歌山県道213号白浜久木線

和歌山県道213号白浜久木線（わかやまけんどう213ごう しらはまひさぎせん）は、和歌山県西牟婁郡白浜町を縦断する一般県道です。この道は、庄川地区から始まり、久木に至る重要な交通路として地元住民の日常生活に密接に関わっています。

概要

この道路は、庄川から久木へと続く約10.759kmの延長を持ち、中には未開通の区間も存在しています。特に庄川越えの峠は地域の名所で、長年未改良の区間や通行止めの場所があったため、道の整備が求められてきました。1967年に県道改修促進会が発足し、1976年には多くの関係者が視察するなど、改良への取り組みが始まりました。しかし、予算や計画の遅れから長期間にわたり工事は進まず、2015年には和歌山県議会によって遂に改良工事が決定されました。

この道路は、狭隘な部分が多く見受けられますが、地元住民が生活道路として利用しているため、地域にとって欠かせない存在となっています。庄川側では時折私有地に接しており、私設看板が設置されている場所もあります。これは事故賠償責任が私有地の関係者によって負わないことを示しており、通行する際には注意が必要です。起点からの自動車通行可能区間は、6.6km地点で終了し、その先は自動車が通行できない未舗装の道となります。久木側に進むにつれて、道はさらに狭くなり、土砂崩れの危険や森の中に入ると道が不明瞭になってしまうことがあります。

特に注意が必要なのは、この地域が猟のエリアであり、猟師が行き交うことがあるためです。誤って本線から外れ、道のない所に迷い込んでしまうと、誤射の危険性があるため、地元住民でない方々は特に周囲に気を付ける必要があります。

路線データ

• - 起点：和歌山県西牟婁郡白浜町庄川（庄川口交差点、国道42号交点）
• - 終点：和歌山県西牟婁郡白浜町久木（和歌山県道37号日置川大塔線交点）
• - 実延長：10.759 km（未開通区間を除く）

歴史

この道路は1923年に郡道北富田日置川線から降格され、1928年には県道に再昇格しました。1959年には県道三尾川紀伊富田停車場線として認定され、その後1983年に現在の名称である県道213号白浜久木線に改称されています。

路線状況

この道には特別な道路施設やトンネルは設けられていませんが、無名墜道が存在します。こちらは1875年に完成し、延長2.40m、車道幅員1.70mの規模を持ち、路肩幅員は0.80m、高さは1.60mです。

地理と周辺地域

通過する自治体は和歌山県西牟婁郡白浜町であり、周辺には富田川が流れています。この県道は生活道としての役割だけでなく、自然や地域の生活を支える重要な道でもあります。今後の整備計画により、さらに多くの人々にとって利用しやすい道路となることが期待されています。

このように、和歌山県道213号白浜久木線はその歴史や地域の魅力を反映し、住民や訪れる人々の生活を豊かにする役割を果たしています。

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