和水町立春富小学校

和水町立春富小学校の歴史と概要

和水町立春富小学校は、熊本県玉名郡和水町和仁に存在していた公立の小学校です。この学校は1876年に創立され、138年という長い歴史を刻みましたが、2014年3月末に閉校し、同町立三加和小学校に統合されました。

校歴と沿革

春富小学校の起源は1876年にさかのぼります。当初は「吉地小学校」と「和仁支校」が独立して設立されました。1899年には町村制が施行され、いくつかの村が合併して「春富村」が誕生。その後、1905年には「吉地尋常高等小学校」と「和仁尋常小学校」が高等科を併置し、各々名称を変更しました。1914年にはこれら二つの学校が統合され、「春富尋常高等小学校」となりました。

1941年には国民学校令に従い、名称が「春富国民学校」に変更されました。その後、1947年の学制改革では新制小学校として「春富村立春富小学校」と改名されました。1955年に三村合併によって「三加和村立春富小学校」、1968年には町制施行により「三加和町立春富小学校」と改称されました。

最終的には、2006年に「和水町立春富小学校」となり、2014年3月31日に三校一分校の統合に伴い、閉校となりました。新たに4月1日には和水町立三加和小学校が設立されました。

校訓と校章

春富小学校の校訓は「たくましく、ゆたかに」です。この訓えは、学生たちが健やかに成長し、豊かな心を育むことを目指していました。また、校章には「春小」の文字が縦書きで描かれており、学校の個性が表現されています。

校歌について

校歌は、作詞が金栗堅氏、作曲が出田憲二氏によるもので、3番までの歌詞に校名である「春富小学校」が登場します。これは、学校のアイデンティティと誇りを表現する重要な要素となっています。

閉校後の状況

春富小学校の校舎は、閉校後に一部が「なごみエンターテイメントアカデミー」として利用されていましたが、2025年時点では休業中です。また、校舎の一部は今や「田中城ミニミュージアム」として地域の文化財として位置づけられています。

著名な出身者

この学校からは、マラソン選手であり教育者の金栗四三氏が輩出されています。彼は、その後の体育教育にも大きな影響を与えた人物です。

交通アクセス

春富小学校へのアクセスは、最寄りの幹線道路から容易で、熊本県道・福岡県道4号玉名八女線や、熊本県道195号和仁山鹿線が利用可能でした。周囲にはおもさん館や、田中城跡地、春富保育園、三加和郵便局などの地域施設がありました。

むすび

和水町立春富小学校はその138年の歴史の中で、地域の教育と文化を支えてきました。今ではその存在は思い出となり、地域のコミュニティに残る記憶として受け継がれています。

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