和静県

和静県（わせいけん）は、中華人民共和国新疆ウイグル[[自治区]]バインゴリン・モンゴル[[自治州]]に位置する県です。

この地域は、トルファン市とカシュガル市を結ぶ南疆鉄道が通り、その沿線にはバルゴンタイ（巴侖台）という街があります。バルゴンタイは、トルゴート・モンゴル族の中学校やバザールがあり、モンゴル民族の活気に満ちた場所として知られています。

また、バルゴンタイの東には、オリアスタイ・ツァガーン牧場や前進牧場といった遊牧民の村が点在しており、さらに東にはシャルガンゴル大隊や夏爾溝村があります。これらの地域は、広大な草原が広がり、遊牧生活が営まれています。1986年の夏には、これらの地域で非合法取材を行った日本人によるルポルタージュが存在し、1990年の朝日ジャーナルノンフィクションコンテストで佳作に選ばれました。しかし、このルポはワープロ本として少部数のみが古書として流通しているという状況です。（『秘境の天山モンゴル』1996年・本郷弘著）

行政区画

和静県は、以下の8つの鎮と4つの郷を管轄しています。

鎮：
和静鎮
バルゴンタイ鎮（巴侖台鎮）
バルン・ハルムドゥン鎮（巴潤哈爾莫墩鎮）
ハルムドゥン鎮（哈爾莫墩鎮）
バイン・ブルク鎮（巴音布魯克鎮）
キョンギョスィンゴル鎮（鞏乃斯鎮）
ネミンモドゥン鎮（乃門莫墩鎮）
シェルミルブフ鎮（協比乃爾布呼鎮）
郷：
キルクト郷（克爾古提郷）
アルグ郷（阿拉溝郷）
ギュルジェト・ウル郷（額勒再特烏魯郷）
バインゴル・ソム（巴音郭楞郷）

交通

和静県は、南疆鉄道が通っており、バルゴンタイには駅があります。また、G216国道とG218国道がバルゴンタイ鎮で接続しており、交通の要衝となっています。

参照項目

* バヤンブラク草原

脚注

和静県は、歴史と文化が豊かな地域であり、特にモンゴル民族の文化が色濃く残っている地域です。広大な草原と遊牧生活が息づくこの地は、訪れる人々に独特の魅力と体験を提供しています。

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