哈瑪星台湾鉄道館

哈瑪星台湾鉄道館：台湾の鉄道歴史を体感できる博物館

高雄市鼓山区の駁二芸術特区に位置する「哈瑪星台湾鉄道館」は、台湾における鉄道をテーマにした最初の博物館です。高雄市立歴史博物館が運営しており、鉄道模型や関連資料を展示することで、台湾の鉄道史を分かりやすく紹介しています。

アジア最大級のジオラマと多彩な展示

本館の目玉は、アジア最大級と謳われるHOゲージのジオラマです。1083kmに及ぶ台湾の鉄道網を、全長2km、面積約330平方メートルもの広大なスペースに再現しています。31種類の模型車両が走り回り、リアルな情景と照明演出により、台湾の鉄道の活気と歴史を感じることができます。縦貫線を中心に、台鉄の四大幹線や他の事業者の路線、200ヶ所以上の風景が緻密に再現されており、鉄道ファンならずとも楽しめる魅力的な展示となっています。

ジオラマ以外にも、様々な展示が用意されています。B8倉庫の第一展区では、木製レールと鉄製レールを用いた動力体験を通して摩擦係数の違いを体感できる展示や、ピンボールを用いた分岐器や転轍機の仕組みを学べる展示があります。また、第一展区と第二展区を繋ぐ渡り廊下には、客車内インテリアを模したディスプレイが設置され、まるで列車に乗車しているかのような感覚を味わえます。

B7倉庫の第二展区2階は特設展示スペースとなっており、過去には横浜市の原鉄道模型博物館から模型を借りて展示するなど、様々な企画展が開催されています。

ミニ列車で館内を周遊

展示スペース以外にも、館内には5インチゲージのミニ列車「哈瑪星駁二線」が運行しており、倉庫周辺を周遊できます。また、期間限定で石炭蒸気機関車によるミニSL運行や、高雄ライトレール列車、CT688型、BR24型、新幹線N700系の模型電車なども展示されています。これらのミニ列車は、子供たちに特に人気があります。

アクセスと開館情報

哈瑪星台湾鉄道館へのアクセスは、高雄捷運橘線西子湾駅2番出口から徒歩2分、または鹽埕埔駅1番出口から徒歩5分です。環状軽軌の駁二蓬萊駅や哈瑪星駅からもアクセス可能です。開館時間は10:00～20:00（ミニ列車は19:00まで、乗車券発売終了は18:50）、火曜日は休館日です。入館料は大人199台湾ドル、12歳未満または65歳以上は149台湾ドルです。ミニ列車の料金は、ミニSLが大人199台湾ドル、小人・障害者149台湾ドル、ミニ電車が大人149台湾ドル、小人・障害者99台湾ドルとなっています。窓口と電子チケットでの予約が可能です。

ハマ星の名称の由来

「哈瑪星」という名称は、日本統治時代の俗称「濱線」に由来しています。日本語の読みを台湾語の音で当てたものを中国語で表記しており、英語表記も台湾語に準じています。

まとめ

哈瑪星台湾鉄道館は、台湾の鉄道の歴史と文化を楽しく学べる、魅力的な博物館です。ジオラマ、模型車両、ミニ列車など、大人から子供まで楽しめる多彩な展示が充実しており、高雄を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。

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