哲西町

哲西町（てっせいちょう）

哲西町は、かつて岡山県の西北部、阿哲郡に位置していた町です。広島県と境を接しており、現在は合併により新見市の一部となっています。旧哲西町役場は、現在は新見市役所哲西支局として機能しています。

地理

哲西町は吉備高原の西部に位置し、中国山地の南部に広がっていました。その地形は高原と山林が大部分を占めており、豊かな自然に恵まれていました。町の中心部から東部にかけては、「西の尾瀬」とも呼ばれる鯉ヶ窪湿原（鯉ヶ窪湿生植物群落）があり、その貴重な生態系から国の天然記念物に指定されています。

沿革

1889年（明治22年）6月1日：町村制の施行により、上神代村と矢田村が合併し哲多郡矢神村が、畑木村・八鳥村・大竹村・大野部村が合併し哲多郡野馳村が発足しました。
1900年（明治33年）4月1日：哲多郡が阿賀郡と合併したことに伴い、矢神村と野馳村は阿哲郡に属する村となりました。
1955年（昭和30年）4月1日：矢神村と野馳村が合併し、町制を施行して哲西町が誕生しました。
2001年（平成13年）10月15日：町役場、内科診療所、歯科診療所、生涯学習センター、文化ホール、図書館、保健福祉センターなどの機能を一体化した複合施設「きらめき広場・哲西」が完成しました。
2005年（平成17年）3月31日：新見市、阿哲郡の大佐町・神郷町・哲多町と対等合併し、新市制による新見市が発足しました。

行政

哲西町役場（現：新見市役所哲西支局）
野馳支所（2005年3月30日閉所）

教育

哲西町立矢神小学校（現：新見市立矢神小学校）
哲西町立野馳小学校（現：新見市立野馳小学校）
哲西町立哲西中学校（現：新見市立哲西中学校）

交通

鉄道

西日本旅客鉄道（JR西日本）
芸備線：市岡駅 - 矢神駅 - 野馳駅

道路

高速道路：中国自動車道
最寄りのインターチェンジ：東城IC（広島県比婆郡東城町）
一般国道：国道182号
県道
岡山県道50号北房井倉哲西線
岡山県道・広島県道108号大野部東城線
岡山県道157号哲多哲西線
岡山県道313号大野部備中線
岡山県道409号大野部哲多線

道の駅

鯉が窪

名所・旧跡・観光スポット

鯉ヶ窪湿原
牧水二本松公園（若山牧水歌碑）
鯉が窪湿原まつり
哲西の太鼓田植え：太鼓を打ち、田植え歌を歌いながら行う伝統的な田植え。「はやし田植え」とも呼ばれ、毎年5月3日に哲西町はやし田植え保存会によって再現されています。2008年3月には岡山県の重要無形民俗文化財に指定されました。

関連項目

岡山県の廃止市町村一覧

外部リンク

阿新地域合併協議会
NPOきらめき広場
追想：七十八市町村時代－哲西町（岡山県立図書館メディア工房）
* 哲西町ホームページ（2005/03/07アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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