問わず語りの神田伯山

『問わず語りの神田伯山』

『問わず語りの神田伯山』は、TBSラジオで毎週金曜日の21:30から22:00まで放送されているラジオ番組です。2017年4月にスタートし、当初は『神田松之丞 問わず語りの松之丞』というタイトルで放送されていました。この番組は、六代目神田伯山（旧芸名：神田松之丞）が一人で語るスタイルの30分番組で、リスナーに日常の愚痴や軽妙な悪口などを語ることで人気を博しています。特に、コンプライアンスを意識しない自由なトークが多くの支持を受けています。

番組のきっかけは、プロデューサーの戸波英剛が『土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!』で神田松之丞の講談について熱気あるトークを聞いたことから始まりました。松之丞自身は、伊集院光の深夜ラジオに憧れており、笑いを提供する役割の笑い屋が必要だと考えていました。そこで、渋谷らくごのスタッフとして知り合った常磐津の重藤暁を出演者として提案しました。

番組は、最初の3か月限定で放送され、予定通りに終了後、ナイターオフ期に特番を挟みながら2018年4月以降も継続し、30分の枠で放送されています。特に、2019年10月からは地方局でもこの番組が取り上げられるようになり、より広範囲にリスナーを増やすこととなりました。2020年2月には、松之丞の真打昇進に伴い、番組名が『問わず語りの神田伯山』に変更されました。

番組の特徴の一つは、「何回聴いても楽しい放送」をモットーにしている点です。そのため、納得が行くまでの録り直しを行い、リスナーに楽しんでもらえる内容に仕上げています。また、収録自体は主に、放送日の前日木曜日の午前中に行われ、30分分のコンテンツを作るために3時間以上かけることもあります。

2022年4月、伯山が新型コロナウイルスに感染した際には、ロックバンドGacharic Spinのアンジェリーナ1/3|アンジェリーナ1_3が代理パーソナリティを務め、番組が無事継続される形となりました。さらに、毎回番組の冒頭では、彼の過去のラジオ感想を交えつつ、リスナーとの絆を大切にするメッセージが発信されています。

放送の時間帯は何度か変遷がありました。最初の放送は2017年の4月から6月まで日曜深夜に行われ、その後特別番組や他の枠への移動を経て、2020年より金曜日の夜に定着しました。

番組の音楽面でも特徴があり、オープニングテーマにはジョー山中の「人間の証明のテーマ」、エンディングにはEGO-WRAPPIN'の「色彩のブルース」が用いられています。また、スタッフ陣の中には、ディレクターの戸波英剛や構成作家の佐藤研、そして笑い屋として重藤暁が関わっています。

この番組は多くの著名人からも評価されており、放送を通じて様々な人々とのつながりを育んでいます。特に、立川志らくについての話題が頻繁に登場し、時にはその内容が志らく自身の反応を呼ぶこともあります。

最終的に『問わず語りの神田伯山』は、リスナーに向けたユニークな視点と自由な発言が魅力のラジオ番組として現在も進化を続けています。

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