喪服の花嫁
『喪服の花嫁』は、
1969年4月14日から
5月23日までフジテレビ系
ライオン奥様劇場枠で放送された連続テレビ映画です。全30回の白黒作品として、昼下がりの奥様たちを釘付けにしました。
概要
本作は「奥様劇場」の第38作にあたり、サスペンスの要素を取り入れたメロドラマとして展開されます。ヒロインが、自身の夫と母親を殺害した男とは知らずに結婚してしまい、愛と憎しみの間で苦悩する姿を描いています。佐治田恵子さんが主演を務め、その演技は視聴者の心を掴みました。佐治田恵子さんは、本作以前にも「
夢と知りせば」(
1968年、日本テレビ)で昼メロ主演を務めています。
平均視聴率は16.0%、最高視聴率は18.3%(いずれも
ビデオリサーチ調べ)を記録し、当時の人気ぶりを物語っています。制作段階での仮題は「黒の夕焼け」でした。
物語
物語は、晩秋の教会での結婚式から始まります。医師である梶本達也と、吉住真佐子の結婚式。誓いの言葉を述べている最中、突然新郎が倒れてしまいます。救急車が到着するも、梶本は既に死亡。解剖の結果、毒物が検出されます。警察の捜査により、挙式前に新郎が控え室で飲んだジュースから同じ毒物が発見され、他殺と断定されるのでした。
キャスト
佐山真佐子 : 佐治田恵子
佐山志郎 : 浅見比呂志
宮寺政治 : 綾川香(綾川志剛)
梶本達也 :
松本錦四郎
佐々木 : 中井啓輔
柳田 :
北原義郎
武田 : 宮川洋一
堀江 : 里木左甫良
吉村捜査課長 : 古賀浩二
林刑事 : 沖順一郎
吉住春江 : 稲葉まつ子
金井信子 : 島田潤子(島田果枝)
敏子 : 谷口真有美
裁判長 :
松尾文人
三上左京
武田一彦
佐野哲也
森康子
林 : 沢りつお
峰恵研
スタッフ
脚本: 柳川創造
監督: 土屋蔵三、今村農夫也、西河健治、松島稔
音楽:大森盛太郎
プロデューサー:寺澤正、吉岡哲雄、藤屋慶章
制作:フジテレビ・NMC
主題歌
「喪服の花嫁」
作詞:星野哲郎
作曲:
叶弦大
* 歌:藤恵子(クラウンレコード)
『喪服の花嫁』は、愛と憎しみ、そして人間の心の奥底にある複雑な感情を描いた作品として、今もなお語り継がれています。