綾川志剛

綾川志剛：幅広い役柄で活躍したベテラン俳優

綾川志剛（あやかわしごう）は、1933年2月22日生まれの日本の俳優である。本名は松原保夫。旧芸名は綾川香。香川県出身で、香川県立主基高等学校を卒業した。

彼のキャリアは劇団俳優座第3期生としてスタートした。同期には、塚本信夫、中台祥浩、穂積隆信、本郷淳、楠侑子といった錚々たる顔ぶれが名を連ねる。俳優座での経験は、後の彼の演技に大きな影響を与えたことは想像に難くない。その後、新協劇団、さち子プロ、ぷろだくしょん森と所属劇団を変えながら、活動を続けた。血液型はO型。

テレビドラマにおける活躍

綾川志剛は、昭和から平成にかけて数多くのテレビドラマに出演し、視聴者から親しまれた。その活躍ぶりは実に多岐に渡る。

代表作の一つに挙げられるのが、長寿刑事ドラマ『特別機動捜査隊』である。1963年から1974年にかけて、数多くのエピソードに香取刑事、関屋、仲代、高村明といった様々な役柄で出演している。他にも、『事件記者』（NHK）、『風流活人剣』（TBS）、『ある勇気の記録』（RCC/NET/東映テレビプロ）、『アタック拳』（NET/東映）、『テレビ・ルーテル・アワー／山の宿』（NET/日本ルーテル・アワー）、『光速エスパー』（NTV/宣弘社）など、様々な作品で重要な役どころを演じている。

さらに、時代劇への出演も多数ある。『三匹の侍』『銭形平次』『鬼平犯科帳』『プレイガール』『大江戸捜査網』『破れ奉行』『吉宗評判記 暴れん坊将軍』『大都会 PARTIII』『破れ新九郎』など、人気作品への出演を通して、時代劇俳優としての高い実力を示した。また、『仮面ライダーシリーズ』（V3、X、アマゾン）、『アイフル大作戦』『白い滑走路』『いただき勘兵衛 旅を行く』『ご存知遠山の金さん』『バーディ大作戦』『お耳役秘帳』『隠し目付参上』といった作品にも出演し、その演技力は幅広いジャンルの作品で高く評価された。

その他にも、『必殺シリーズ』『日本名作怪談劇場』『ウルトラマン80』『斬り捨て御免!』『西部警察』『旅がらす事件帖』『新ハングマン』など、数多くの作品で活躍し、視聴者の記憶に深く刻まれた。

映画作品

映画作品においても、『事件記者』（日活）、『南の風と波』（東宝）、『新・事件記者 殺意の丘』（東京映画）、『ゼロ・ファイター 大空戦』（東宝）などに出演している。

まとめ

綾川志剛は、劇団俳優座での経験を土台に、昭和から平成にかけて多くのテレビドラマ、映画で活躍したベテラン俳優である。刑事ドラマから時代劇、そして現代劇まで、幅広い役柄をこなす高い演技力で、多くの視聴者から支持を得ていた。彼の残した作品群は、日本のテレビドラマ史、映画史において重要な位置を占めていると言えるだろう。

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