嘉平 (南涼)

嘉平（かへい）とは

嘉平（かへい）は、中国の五胡十六国時代に、南涼の君主であった禿髪傉檀（とくはつじょくだん）の治世において使用された元号です。408年11月から414年7月までの期間に使用されました。

元号の概要

元号は、中国やその影響を受けた東アジアの国々で、君主の代替わりや慶事などをきっかけに改められる年号です。政治的な意味合いを持つことが多く、その時代の特徴を反映するものとして重要視されてきました。

嘉平の元号を使用した南涼は、五胡十六国時代に存在した国の一つで、現在の中国北西部にあたる地域を支配していました。鮮卑族の一派である禿髪氏によって建国され、短期間ながらも独自の文化を築きました。

禿髪傉檀（とくはつじょくだん）

禿髪傉檀は、南涼の創始者である禿髪烏孤の弟であり、南涼の2代目の君主です。彼の治世において、南涼は最盛期を迎えました。嘉平の元号は、彼の治世の安定と繁栄を願って定められたものと考えられます。

西暦・干支との対照表

嘉平の期間と西暦、干支の対応関係は以下の通りです。

408年：戊申
409年：己酉
410年：庚戌
411年：辛亥
412年：壬子
413年：癸丑
414年：甲寅

他の王朝の嘉平

嘉平という元号は、南涼以外にも、三国時代の魏（249年 - 254年）や西晋の趙王司馬倫（302年）も使用しています。そのため、嘉平という元号を用いる際には、どの王朝の嘉平であるかを明確にする必要があります。

参考文献

『中国歴代年号考』李崇智（中華書局 2004年）

関連項目

五胡十六国時代
南涼
禿髪傉檀
元号

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