嘉瀬駅

嘉瀬駅（かせえき）

嘉瀬駅は、青森県五所川原市金木町嘉瀬端山崎に位置する、津軽鉄道津軽鉄道線の駅です。のどかな田園風景の中に佇むこの駅は、地域住民の足として、また観光客にとっては旅の思い出を彩るスポットとして親しまれています。

歴史

嘉瀬駅は、1930年（昭和5年）7月15日に開業しました。開業当初は有人駅として、地域の人々の生活を支えていましたが、1960年（昭和35年）に出改札業務が委託化され、その後、交換設備が廃止されました。そして2004年（平成16年）10月1日、ついに無人駅となりました。

駅構造

現在の嘉瀬駅は、1面1線の単式ホームを持つ棒線駅です。かつては列車交換が可能でしたが、現在はその設備は撤去されています。駅舎は木造で、どこか懐かしい雰囲気を漂わせています。無人駅ではありますが、駅舎は綺麗に保たれており、訪れる人々を温かく迎え入れてくれます。

利用状況

嘉瀬駅は、主に地元住民が利用しています。通学や通勤、買い物など、日常生活に欠かせない足として活用されています。また、近年では観光客の利用も増えており、特に後述する「落書き列車」を目当てに訪れる人が多くいます。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

青森県道107号嘉瀬停車場線
青森県道36号五所川原金木線
国道339号
青森県道195号喜良市嘉瀬停車場線
嘉瀬郵便局

また、弘南バスのバス停もあり、五所川原市街や金木方面へのアクセスも可能です。

落書き列車

嘉瀬駅の片隅には、ひときわ目を引く車両が留置されています。それは、SMAPの香取慎吾さんが手がけた「夢のキャンパス号」として知られるキハ22028、通称「落書き列車」です。

誕生のきっかけ

この企画は、1997年9月22日にフジテレビ系列で放送された『SMAP×SMAP特別編・香取慎吾ガンバリます！～ 夢のキャンバス鉄道～』で放送されました。香取慎吾さんが子どもたちと一緒に、自由にペイントした車両は、多くの人々に感動を与えました。完成後、実際に津軽鉄道線の旅客運用に入ったことも話題となりました。

車両の引退と再塗装

2000年に旅客運用を引退した後は、金木駅で数年間展示された後、嘉瀬駅の片隅に留置される状態が続いていました。しかし、津軽半島観光アテンダント推進協議会からの投書をきっかけに再塗装が決まり、2017年6月7日にフジテレビ系列で放送された『おじゃMAP!!』でその模様が放送されました。再び鮮やかな色彩を取り戻した「落書き列車」は、嘉瀬駅のシンボルとして、多くの人々に愛されています。

隣の駅

津軽鉄道津軽鉄道線

津軽飯詰駅 - 毘沙門駅 - 嘉瀬駅 - 金木駅

※一部の列車は毘沙門駅を通過します。

関連項目

日本の鉄道駅一覧
加勢駅 - 熊本県の南阿蘇鉄道高森線にある同音異字の駅。

外部リンク

路線図・沿線ガイド 嘉瀬駅 - 津軽鉄道

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