四国高速バス

四国高速バス株式会社の概要

四国高速バス株式会社、通称四高バスは、香川県高松市に本社を持ち、高速バス運行に特化したバス会社である。1988年に設立され、以来地域の交通インフラとして重要な役割を果たしてきた。設立当初は、香川県内の複数のバス事業者が共同で出資し、都市間高速バスの運行を目指したが、実際には単独では成り立たないという判断から、共同事業としてスタートした。

設立の背景と歴史

歴史は1988年に遡り、瀬戸大橋の開通に合わせて設立が決定された。設立にはコトデンバス（現在のことでんバス）や琴平参宮電鉄、大川自動車といった地域のバス事業者が参加し、それぞれが資本金を出資。初めての運行では車両2台、乗務員5名という小規模なスタートとなった。開業当初はコトデンバスの車庫を借用し、運行を開始した後、数回にわたり出資比率の変更があり、最終的にはことでんバスと大川自動車の二社が新たな株主として名を連ねることになった。

コロナ禍での事業転換

2020年には新型コロナウイルスの影響により減収が続いたため、貸切バス事業に進出。これによりダイナミックな経営変化を図ったが、定期路線の運休が復活した後は、貸切バスの運行は行われなくなった。もちろんコロナ前から運行していた都市間高速バスの需要も高かったが、旅客数は大幅に減少。コロナ禍を乗り切るためには新たな運行形態が求められた。

提供するサービス

四国高速バスが運行する路線は多様で、新宿、名古屋、大阪、福岡など主要都市へ高速バスを通じてアクセスできる。特に、ハローブリッジ号という路線は、丸亀市や高松市と東京を結ぶ重要な路線として広く利用されている。このほかにもさぬきエクスプレス大阪、黒潮エクスプレス、高徳エクスプレスなど、多くの路線が人々の移動を支えている。また、最近では関西空港への直通リムジンバスも運行しており、利便性が高まっている。

車両と営業所

車両に関しては、三菱ふそうエアロエースや日野セレガといった高性能なバスを使用し、快適な旅行環境を提供。このような投資がなされているからこそ、旅行者に支持され続けている。しかし、運行が盛況だったころに増えた車両は現在も稼働しており、将来的な運行計画に影響を与える可能性もある。また、高松市に本社を置き、善通寺営業所や丸亀営業所といった複数の営業窓口を有しているため、顧客サービスの向上にもつながっているよ。

結論

四国高速バス株式会社は、単なる交通機関に留まらず、地域経済を支える存在でもあり、社会と密接に結びついている事業体である。高松市から出発し、四国と本州をつなぐこの会社の果たす役割はますます重要になっている。今後、コロナ後の新しい形の移動手段が求められる中で、顧客のニーズに応じた迅速な対応が期待される。

もう一度検索