四電工

株式会社四電工（YONDENKO CORPORATION）は、香川県高松市に本社を構える、四国電力グループの中核をなす総合設備企業です。

概要

1963年、四国地方の電気工事会社が統合し、南海電工株式会社として設立されました。その後、四国電気工事株式会社への社名変更を経て、現在の株式会社四電工に至ります。四国電力エリアである香川県、愛媛県、徳島県、高知県を中心に事業を展開していますが、近年では首都圏などの四国以外の市場開拓や、メガソーラー事業にも積極的に取り組んでいます。特筆すべき点として、2022年時点では四国電力関連の売上比率が50%未満となっており、事業の多角化が進んでいることが伺えます。

事業内容

四電工は、電気設備工事、電力関連工事、電気通信工事といった幅広い分野で事業を展開しています。具体的には、以下のような業務が含まれます。

電気設備工事：一般住宅、オフィスビル、工場などの電気設備の設計、施工、保守を行います。
電力関連工事：発電所、変電所、送電線などの電力インフラの建設、改修、メンテナンスを行います。
電気通信工事：情報通信ネットワークの構築、保守、管理を行います。

これらの事業を通じて、地域社会のインフラ整備に貢献しています。

沿革

四電工の歴史は、以下の通りです。

1963年（昭和38年）5月：南海電工株式会社として設立。
1965年（昭和40年）12月：四国電気工事株式会社に社名変更。
1973年（昭和48年）11月：大阪証券取引所第二部に上場。
1979年（昭和54年）10月：大阪証券取引所第一部に指定替え。
1979年（昭和54年）11月：東京証券取引所第一部に上場。
1989年（平成元年）11月：株式会社四電工に商号変更。
2004年（平成16年）2月：大阪証券取引所の上場を廃止。
2022年（令和4年）4月4日：東京証券取引所第一部からプライム市場へ移行。
2024年（令和6年）3月29日：GIGAスクール構想に基づき納入したタブレット端末の一部でバッテリー膨張等の不具合が発生。第三者機関の調査により、初期不良ではなく、学校現場での高温環境下での保管が主な原因と結論付けられた。

設立から現在まで、社名変更や証券取引所の上場・市場変更など、様々な変遷を経て、今日の四電工があります。

トラブル事例と対応

2024年3月には、GIGAスクール構想で納入されたタブレット端末の一部にバッテリー膨張などの不具合が発生しました。2021年に四電工から徳島県内の県立高校などへ1万6500台納入されたタブレット端末のうち、2024年3月18日時点で9465台が使用不能となる事態となりました。これに対し、四電工は第三者機関である沖エンジニアリングに調査を依頼。その結果、端末の初期不良は認められず、学校現場において高温環境下で保管していたことが主な原因であると結論付けられました。この調査結果を踏まえ、四電工は徳島県教育委員会に報告を行いました。

関連企業

四電工は、以下の電力会社グループに属する電気工事会社と関連があります。

北海電気工事（北海道電力グループ）
ユアテック（東北電力グループ）
関電工（東京電力グループ）
トーエネック（中部電力グループ）
北陸電気工事（北陸電力グループ）
きんでん（関西電力グループ）
中電工（中国電力グループ）
九電工（九州電力グループ）
* 沖電工（沖縄電力グループ）

これらの企業とともに、日本の電力インフラを支えています。

外部リンク

詳細については、株式会社四電工の公式ウェブサイトをご覧ください。

株式会社四電工

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