四騎の会

四騎の会

四騎の会は、塩崎恭久、石原伸晃、渡辺喜美、根本匠の4名によって構成された政治グループです。2000年代初頭の金融危機に対応するため、不良債権処理や金融再生に関する政策を主導しました。彼らは、土地債権流動化トータルプランや金融再生トータルプランといった政策を策定し、金融機能早期健全化緊急措置法や金融機能再生緊急措置法の成立に尽力しました。

結成の経緯

2001年3月13日、4人は東京都知事であった石原慎太郎との会食の席で、石原都知事から「四騎の会を作れ」と勧められたことがきっかけで結成されました。同年3月18日には、根本匠の地元である福島県郡山市でのイベントで、4人が揃って会合の発足を宣言しました。この会合には約4,000人もの聴衆が集まり、その注目度の高さが伺えます。この発足のニュースは全国的に報道され、当時の党幹部から警戒されたとも言われています。

安倍政権との関係

四騎の会は、安倍晋三氏とも深い関係を築きました。第一次安倍内閣では、塩崎恭久が内閣官房長官、根本匠が内閣総理大臣補佐官（経済財政担当）、渡辺喜美が内閣府副大臣、石原伸晃が党三役の政調会長に就任し、彼らは「チーム安倍」と呼ばれるようになりました。しかし、その一方で「お友達内閣」と揶揄されることもありました。

民主党から政権を奪還し、第二次安倍内閣が発足すると、渡辺喜美を除く3人は再び安倍政権の中枢を担いました。塩崎は厚生労働大臣、根本は復興大臣と厚生労働大臣、石原は環境大臣と経済再生担当大臣に起用され、四騎の会は安倍政権の重要な一角として機能しました。

著書

四騎の会は、2001年6月に『日本起死回生トータルプラン』を出版しました。この著書では、彼らが提唱する政策や理念がまとめられています。

石原伸晃、根本匠、塩崎恭久、渡辺喜美『日本起死回生トータルプラン』光文社、2001年6月。ISBN 4-334-97303-5

関連情報

NAISの会

外部リンク

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