国会 (ハンガリー)

ハンガリー国会：立法府の概要

ハンガリーの国会（ハンガリー語: Országgyűlés）は、国の立法を担う重要な機関です。一院制を採用しており、199名の議員で構成され、議員の任期は4年となっています。

歴史的背景

ハンガリーにおける議会は、歴史的に「国会」(Országgyűlés)と呼ばれてきました。ただし、ハンガリー評議会共和国崩壊後の1918年から1927年には一院制の「国民議会」(Nemzetgyűlés)が、1944年12月から1945年秋には「臨時国民議会」(Ideiglenes Nemzetgyűlés)が設置された時期もありました。1945年秋以降は、一院制の国会として現在に至っています。

機構

国会には、議長と5名の副議長、そして事務局が置かれています。また、15の常設委員会が設置されており、これらの委員会は法案の審議、政府への報告、閣僚の活動監督など、重要な役割を担っています。さらに、ハンガリー憲法裁判所は、法律の合憲性を審議する権限を有しています。

国会の会期は、2月1日から6月1日までと、9月1日から12月15日までの二期に分かれています。国会は1902年以来、首都ブダペストにある壮麗な国会議事堂で開催されています。

選挙制度

2010年の総選挙までは、小選挙区制と比例代表制を組み合わせた制度が採用されていました。具体的には、176議席が二回投票制の小選挙区で、152議席が県別比例区で、そして58議席が死票を集計する全国補償比例区で選出されていました。ただし、比例区では、得票率が5%未満の政党には議席が配分されないという阻止条項が存在しました。この制度は、小選挙区比例代表並立制と小選挙区比例代表併用制の中間的な性格を持っていました。

2011年12月には国会議員選挙法が改正され、2014年3月の総選挙から、定数が386議席から199議席に削減されました。選挙制度も変更され、県別比例代表制が廃止され、小選挙区93名（2回投票制から1回投票制に変更）と全国比例代表106名（5％阻止条項は現行通り）の並立制となりました。

会派別議席数

3名以上の議員を有する政党は、党単独で議員団（会派）を結成することができます。

その他の情報

国会（[ハンガリー]]語）（英語）：[外部リンク参照)

関連項目

国会 (曖昧さ回避)
* 国民議会

もう一度検索