国営明石海峡公園

国営明石海峡公園

国営明石海峡公園は、兵庫県淡路市（淡路地区）と神戸市北区・西区（神戸地区）にまたがる、総面積330ヘクタールにも及ぶ広大な国営公園です。近畿地方の広域レクリエーション需要に対応するため、国土交通省によって整備・管理されています。明石海峡大橋を中心とした広域レクリエーションゾーン形成の一翼を担い、地域経済や地域づくりへの貢献も目指しています。

公園の概要

この公園は、自然を五感で体感できる場、エコミュージアムとしての役割、参加意識を育む場、植物を通じた交流の場、地域環境形成への貢献、生物多様性保全の拠点という6つの機能を特色としています。また、地元地域との連携を重視し、緑化材の確保や花卉類の供給システム構築、維持管理において地域との密接な関わりを構築しています。民間事業者の参入を促進し、ボランティア制度も積極的に採用しており、「淡路島国営明石海峡公園クラブ・海峡フレンズ」が活動しています。

公園は、淡路地区と神戸地区の2つに分かれています。

淡路地区: 2002年3月21日に開園し、明石海峡大橋を望む高台に位置します。様々な庭園やテラスが整備され、2000年に開催された「淡路花博ジャパンフローラ」の会場跡地も含まれています。淡路夢舞台に隣接しており、ポルノグラフィティやap bank fesといった大規模なライブイベントも開催されています。
神戸地区: 「あいな里山公園」の愛称で親しまれ、2016年5月28日に一部開園しました。六甲山の北麓に残された里山を保全し、新しい自然環境を創造することを目指しています。棚田や茅葺きの民家を再現し、里山の風景を体験できます。開園以前から地域住民による「あいな里山まつり」が開催されていました。

各地区の詳細

淡路地区

淡路地区は、大阪港ベイエリアや関西国際空港の造成に使われた土砂採取地の跡地を整備して作られました。海に面した高台に位置し、明石海峡大橋を一望できます。様々な庭園やテラスが設けられており、以下のような施設があります。

大地の虹（南・北）
花の中海
花の丘道
月のテラス
水の岩戸
天壇テラス
空のテラス
灘川とせせらぎ広場
芝生広場
移ろいの庭
海のテラス
パームガーデン
子供の森
滝のテラス
花の島
レストラン花屋敷
夢っこランド
ポプラの丘
花火鳥
タコトピアリー
ビジター棟

神戸地区（あいな里山公園）

神戸地区は、里山を保全・再生し、自然環境と触れ合える公園を目指しています。2016年5月に開園した棚田ゾーンでは、棚田や畑、里山林、茅葺きの民家など、里山の原風景を再現しています。今後、自然保全ゾーン、水と緑のゾーン、森のゾーンの整備も予定されています。

イベント

淡路地区では、春の桜まつりやカーニバル、夏の昆虫フェスタや野外フェスティバル「FREEDOM」、秋のカーニバルやリレーマラソン、冬のあわジオフェスティバルなど、季節ごとのイベントが開催されています。

沿革

1993年：事業化
1994年：基本計画策定
1995年：淡路地区用地取得開始
2002年：淡路地区30.1haが開園
2015年：累計入園者数が500万人を達成
2016年：神戸地区の一部41.3haが開園
2018年：累計入園者数が700万人を達成

アクセス

淡路地区

公共交通機関：高速バス「聖隷淡路病院前」または「淡路夢舞台前」下車。明石港から高速艇、岩屋港からバスも利用可能。
自家用車：神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICまたは東浦ICから。

神戸地区

公共交通機関：神戸電鉄粟生線 藍那駅から徒歩約20分。神戸市営バスまたは阪急バスで「しあわせの村」下車、無料送迎バスに乗り換え。
自家用車：阪神高速7号北神戸線 しあわせの村出入口からすぐ。特定日には藍那口からも入場可能。

オフィス所在地

国土交通省近畿地方整備局 国営明石海峡公園事務所：兵庫県神戸市中央区
明石海峡公園管理センター：兵庫県淡路市
あいな里山公園管理センター：兵庫県神戸市北区

関連施設・周辺情報

淡路島国際公園都市
淡路夢舞台
兵庫県立淡路夢舞台国際会議場
兵庫県立淡路夢舞台温室あわじグリーン館
ウェスティンホテル淡路 リゾート&コンファレンス
百段苑
淡路交流の翼港
聖隷淡路病院
淡路景観園芸学校
兵庫県立淡路島公園
兵庫県立あわじ花さじき
* キーナの森（隣接する神戸市の里山公園）


国営明石海峡公園は、豊かな自然と多様な施設が魅力の、訪れる人々にとって特別な場所です。様々なイベントやアクティビティが開催され、家族連れから自然愛好家まで、幅広い層の人々が楽しむことができます。

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