藍那駅

藍那駅：神戸電鉄粟生線の静かな駅

藍那駅は、兵庫県神戸市北区山田町藍那字清水に位置する、神戸電鉄粟生線にある駅です。駅番号はKB43。1936年12月28日、三木電気鉄道の鈴蘭台～広野ゴルフ場前間の開業と同時に誕生しました。その後、1947年1月9日には神戸有馬電気鉄道との合併を経て、現在の神戸電鉄の駅となりました。

駅舎と設備

藍那駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、ホームの有効長は5両分です。西鈴蘭台駅までは複線ですが、粟生方面は単線となり、藍那駅で列車の行き違いが行われます。駅舎は上りホーム側にあり、下りホームへは跨線橋で連絡しています。

特筆すべきは、駅務遠隔システムの導入です。このシステムにより、自動券売機、自動改札機、自動精算機、TVカメラ、インターホン、シャッターなどが、遠隔地から一括管理されています。そのため、駅員は常駐しておらず、巡回による対応となっています。そのため、駅構内には売店なども設置されていません。

2017年3月のダイヤ改正では、昼間時間帯の西鈴蘭台折り返し電車の運行開始に伴い、粟生側に1線の留置線が新設されました。これは、折り返し運転を行う電車の待機スペースとして活用されています。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日あたりの乗車人員は約63人とされています。近年は、利用者数の変動が続いています。駅周辺は商店が少なく、住宅は線路沿いに点在する集落が中心です。山間に位置するため、静かで自然豊かな環境です。また、駅前に路線バスは運行していません。

藍那駅と隣の木津駅の間には藍那トンネルがあり、2003年8月10日に新しいトンネルが供用開始されました。古いトンネルは現在も残っており、粟生方面へ向かう列車の左側より確認できます。

アクセスと周辺施設

徒歩圏内には、神戸市立藍那小学校があります。また、2016年5月28日に第一期が開園した国営明石海峡公園神戸地区（あいな里山公園）も、駅から徒歩20分ほどの距離に位置しています。この公園は、棚田、畑、里山林、茅葺きの民家など、里山の風景を再生した自然豊かな空間で、年間を通して様々なイベントが開催されています。その他、大中寺なども周辺にあります。

隣の駅

藍那駅は、自然豊かな環境の中に佇む、静かな駅です。利用者の減少が課題ではありますが、里山公園など周辺の観光資源と連携した活性化が期待されます。

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