国宝松本城400年まつり

国宝松本城400年まつり：城の輝き、人のときめき、夢のきらめき

1993年（平成5年）7月17日から9月26日までの72日間、長野県松本市で開催された「国宝松本城400年まつり」は、松本城の築城400年を記念して開催された地方博覧会です。松本城と中央公園を中心に、約11ヘクタールという広大な敷地で、多彩なイベントや展示が行われました。

会場とパビリオン

国宝松本城

築城400年を迎えた松本城は、夜間にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出しました。大天守2階では、鉄砲蔵として赤羽通重氏のコレクションから鉄砲100筒、兵装品200点が展示され、歴史ファンを魅了しました。「種子島銃」や「60匁筒」、「国友筒」など、貴重な品々が公開されました。

日本民俗資料館

記念特別展として、「城と茶室～桃山時代の茶の湯・歴史を秘める名刀～」が開催され、国宝・重要文化財を含む茶道具や刀剣が展示されました。松本城創建時代の茶の湯を再現した展示も行われ、当時の文化に触れることができました。

夢創造館

「蝶の館」では、南西諸島の15種類、約500匹の蝶が飛び交い、来場者を魅了しました。「学びの館」では、世界一の蝶のコレクション1105ケースが展示され、ビデオコーナーでは、蝶を中心とした昆虫の生態が紹介されました。「体験の館」では、アマゾン熱帯雨林のジオラマやモルフォ蝶の壁（5m×8m）、世界の珍しい昆虫などが展示され、子供から大人まで楽しめる空間となりました。

国宝四城館

主催：国宝城郭都市観光協議会。「松本城」「犬山城」「彦根城」「姫路城」の国宝4城にスポットを当て、その伝説や謎に迫る展示が行われました。

姉妹都市館

「ソルトレークシティー」「カトマンズ市」「姫路市」「高山市」「藤沢市」の姉妹都市とその交流を紹介展示するパビリオン。

城下町

江戸時代の城下町を再現。松本の民芸品や食べ物屋の店が軒を連ね、チャンバラショーや大道芸のパフォーマンスも行われ、賑わいを見せました。

夢園地

松本の道祖神とのぼり旗を素材に、現代の松本のアーティストたちが新作の道祖神とのぼり旗を展示。色とりどりの花で作った花壇も設けられました。

夢広場

壁画コーナーや子供の遊具、休憩コーナーなどが設けられ、家族連れで賑わいました。

夢庵

茶の湯を楽しめる茶室。野点100席、夢庵5席が用意されました。

夢パフォーマンス

松本城のお堀で、噴水や夜間のレーザー光線などの光のショーが開催され、夜の松本城を彩りました。

夢御殿

御殿風の舞台で、薪能などの伝統行事やビッグゲストによるコンサートなどが開催され、多くの観客を魅了しました。

夢御殿イベント

会期中には、以下のような多彩なイベントが開催されました。

庄野真代コンサート（7/18）
北島三郎「城・まつり」コンサート（7/24）
CoCoコンサート（7/25）
国宝松本城全国太鼓フェスティバル（7/31～8/1）
東京スカパラダイスオーケストラナイト（8/8）
国宝松本城　薪能（8/9）
山下洋輔ニュートリオ（8/17）
NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」（9/4、5）
「松本城寄席」三遊亭圓歌、星セント・ルイス（9/12）
上條恒彦エンディングコンサート（9/26）

まとめ

「国宝松本城400年まつり」は、松本城の歴史と文化を体感できる貴重な機会であり、多くの人々に感動と興奮を与えました。このイベントは、松本市の観光振興に大きく貢献し、その後の地域活性化にも繋がりました。

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