国民体育振興公団

国民体育振興公団（こくみんたいいくしんこうこうだん、略称KSPO）は、韓国におけるスポーツ振興の中核を担う機関です。文化体育観光部の傘下にある特殊法人として、国民のスポーツ活動への参加促進、競技力の向上、スポーツ産業の発展に寄与することを目的に設立されました。

主な事業内容

KSPOは、主に以下の事業を通じて、スポーツ振興のための資金を調達し、様々な支援活動を展開しています。

競輪・競馬・スポーツくじ事業: 競輪、競馬、スポーツくじといった公営競技の運営を通じて、スポーツ振興のための基金を造成します。これらの事業からの収益は、KSPOの主要な財源となっています。
生活体育振興事業: 国民が日常生活の中で気軽にスポーツを楽しめるよう、様々なプログラムや施設の整備を支援します。地域におけるスポーツクラブの育成や、高齢者、障害者向けのスポーツプログラムの提供なども含まれます。
専門体育振興事業: オリンピックや国際大会で活躍できる選手を育成するための支援を行います。有望な選手の早期発掘、育成システムの構築、競技団体への支援などを通じて、韓国の競技力向上を目指します。
学校体育振興事業: 学校における体育授業の質の向上や、部活動の活性化を支援します。子供たちがスポーツに親しみ、生涯にわたってスポーツを楽しむ習慣を身につけることを目指します。
体育科学研究: スポーツ科学に関する研究を支援し、競技力の向上や、スポーツによる健康増進に役立つ知見を生み出します。最新の科学技術を活用したトレーニング方法の開発や、スポーツ障害の予防に関する研究などが含まれます。
スポーツ産業育成: スポーツ用品メーカーやスポーツ関連サービスを提供する企業を支援し、スポーツ産業の発展を促進します。新たなスポーツビジネスの創出や、スポーツ市場の拡大を目指します。

沿革

1989年4月 - 国民体育振興公団設立
1994年10月 - 競輪事業開始
* 2002年6月 - 競艇事業開始

KSPOは、これらの事業を通じて、韓国のスポーツ振興に大きく貢献しています。今後も、国民がスポーツを通じて健康で豊かな生活を送れるよう、様々な取り組みを推進していくことが期待されます。

もう一度検索