国益と国民の生活を守る会

国益と国民の生活を守る会の概要

国益と国民の生活を守る会（こくえきとこくみんのせいかつをまもるかい）は、保守系の無所属の衆議院議員によって構成されていた院内会派です。一般には「国守」と呼ばれ、政治団体としての公式な届け出はなく、衆議院内の任意団体である平沼グループに由来しています。この会派は2011年12月、自民党衆議院会派「自民党・無所属の会」に合流する形で解散しました。

設立の背景

この会派の起源は2005年に遡ります。当時、小泉純一郎内閣が推進していた郵政民営化に反対する自民党議員が中心となり、8月の参議院本会議で関連法案が否決されました。これを受けて小泉首相は衆議院を解散し、郵政選挙が行われました。この選挙では、平沼赳夫を含む「造反組」と呼ばれる無所属議員が選出されました。

平沼グループの形成

その後、平沼は郵政民営化に反対し続け、無所属のままで議会活動を行いました。2008年には「自民党・民主党のいずれにも属さない健全な保守の第三極」として、平沼グループを結成しました。このグループには議員や元議員が所属し、活動が行われましたが、多くの当選者は少数派に留まりました。

会派結成と活動

2009年9月15日、平沼を会長とする「国益と国民の生活を守る会」が公式に結成されました。会派としての活動を通じて、政策に関して自民党との連携や新党設立を模索しました。しかし、他党との合流計画は進展せず、平沼は「新党はない」と発言し、新党結成を断念しました。

平沼の活動と衆議院での分裂

2010年には平沼の指導の下、次期選挙に向けて新しい流れや新党の考えを示しましたが、2011年4月には新たに「たちあがれ日本」を結党し、その後、同会派から離脱することとなります。この際、平沼は自らの信念に基づき行動し続けました。

自民会派へ合流

2011年12月には、自民党との共闘が必要とされたことから、野田内閣下で自民党衆議院会派「自民党・無所属の会」に合流し、会派は正式に消滅しました。

旧平沼グループのメンバー

会派には多くのメンバーが所属しており、彼らのその後の動向も注目されました。平沼をはじめ、城内実、小泉龍司らが自民党に復党する一方で、他のメンバーは様々な経路を辿りながら政治活動を続けました。特に郵政民営化関連法案に関する考え方の違いがメンバー間での分裂を招く要因ともなったようです。

結論

国益と国民の生活を守る会は、郵政民営化問題を中心に結成され、無所属議員の声をとして活動してきました。その後、時代の流れの中で自民党に合流することとなりましたが、彼らの活動は現在も多様な政治的論点に影響を与え続けています。

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