国立大学法人評価委員会

国立大学法人評価委員会について

国立大学法人評価委員会は、2003年10月1日に文部科学省によって設置されました。この審議会は、国立大学法人及び大学共同利用機関法人の評価を行うために、国立大学法人法に基づいて運営されています。評価委員会は、各国立大学法人の中期計画や年度計画に基づいて、実施状況の調査や分析を行い、その結果をもとに業務の実績を総合的に評価します。

評価の手続き

国立大学法人評価委員会の評価は、具体的には「業務の実績の全体について総合的に評定をする」という形で行われます。また、中期目標期間に関しては、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構に対して教育研究の評価を行うよう求め、その結果を尊重する必要があります。さらに、評価結果は総務省の独立行政法人評価制度委員会に通知され、同時に公表されることが求められています。この過程で、評価委員会は国立大学法人に対して業務運営の改善に関する勧告を行うことができます。

資格と構成

評価委員会は、最大20人の委員で構成され、委員は文部科学大臣が任命します。委員の任期は2年で、再任も可能です。委員の選出にあたっては、大学または大学共同利用機関に関する豊富な学識と経験が必要です。評価委員会内には、国立大学法人分科会と大学共同利用機関法人分科会の2つの部会が設けられています。

委員会の開催には、委員および臨時委員の過半数が出席する必要があり、議決は出席者の過半数で行われます。また、評価委員会は関係行政機関に対して資料の提出や意見表明を求めることができる権限を持っています。

評価結果への意見申し立て

国立大学法人などの対象機関には、評価結果に対して意見を申し立てる機会が与えられます。この申し立ては評価結果と共に文部科学大臣に通知され、公表されることになります。特に重要なのは、意見が評価の透明性を高め、改善につながることです。

評価の意義

文部科学大臣は、中期目標期間の終了後に各国立大学法人について再評価を行い、必要な措置を講じます。その際に評価委員会の意見を聴くことが義務付けられており、委員会は大学法人の主要な事務や事業の改廃に関して勧告を行うことができます。これにより、国立大学法人の透明性や効率性の向上を図ることが期待されています。

令和6年4月1日現在の委員

特定の委員については、学識や経験に基づいて選出されており、例えば時事通信社の解説委員や大学の学長、企業の取締役など、多様な背景を持つ専門家が揃っています。

まとめ

国立大学法人評価委員会は、教育や研究の質を保証する重要な役割を果たしており、その活動は国立大学法人の持続可能な運営に不可欠です。評価の透明性や改善に向けた提言は、大学の改革や進展に寄与するでしょう。

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