国立慶州博物館

国立慶州博物館

国立慶州博物館は、大韓民国の慶尚北道慶州市に位置する国立の歴史博物館で、文化体育観光部の管理下にあります。この博物館は、特に新羅時代に焦点を当てており、古代新羅の文化財や美術品を所蔵・展示しています。博物館は歴史的な名所である東宮や雁鴨池の近くに建っています。

沿革

1945年10月、博物館は朝鮮総督府からその業務を引き継ぎ、「朝鮮総督府博物館慶州別館」として設立されました。12月には、在朝鮮アメリカ陸軍司令部によって日本人の所有していた文化財が没収され、それが新たな所蔵品となりました。しかし、1950年6月の朝鮮戦争勃発と共に一時的に閉鎖され、所蔵品は保護のために釜山に移送されました。1951年6月には再開されましたが、移送された品々は戻りませんでした。

1961年、博物館は新たに新館を開業しました。1975年には、博物館の所在地を東部洞から半月城南部に移し、仏塔をモチーフにした設計に基づく新しい建物で開館しました。翌月には、名称を国立博物館慶州別館から国立慶州博物館に改称しました。さらに、金壽根が設計した第二別館の月池館が開業し、2002年には新羅美術館が設立され、さらなる展示が行われるようになりました。

展示内容

国立慶州博物館には、常設展示と特別展示の2つがあります。常設展示は以下の4つのセクションで構成されています。

• - 新羅歴史館: 新羅に関連する文化財が展示されており、訪問者は新羅の歴史を具体的に感じ取ることができます。
• - 新羅美術館: ここでは仏教美術や皇龍寺に関連する文物、「菊隠」李養璿博士の貴重なコレクションが展示されています。
• - 月池館: 雁鴨池周辺で発掘された文化財が公開され、考古学的な視点から新羅の文化に触れることができる場所です。
• - 屋外展示: 韓国の国宝である聖徳大王神鐘や、高仙寺址にある三層石塔など、屋外でも貴重な歴史的資産を観覧することができます。

博物館では、随時特別展示も行われ、訪れるたびに新しい発見があります。

アクセス

国立慶州博物館へのアクセスは非常に便利で、韓国鉄道公社のKTXや慶州駅からのバス、高速バスターミナルからもアクセス可能です。このように交通が整っているため、多くの観光客や歴史愛好家が訪れやすい施設です。

国立慶州博物館は、古代新羅の文化を理解し、体験するための重要な場であり、訪れる価値のある施設です。

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