国立病院機構大牟田病院

独立行政法人国立病院機構大牟田病院

独立行政法人国立病院機構大牟田病院は福岡県大牟田市に位置し、主に神経・筋疾患や呼吸器疾患、認知症に関連する専門医療を提供する医療機関です。病院は国立病院機構に所属しており、特に重症心身障害児・者への療育にも力を入れています。

概要

この病院は、もともと日本医療団によって結核療養所として設立されました。その後、戦後には厚生省に移管され国立療養所へと変わり、結核患者の減少に伴い、政策医療に特化した病棟体制へと進化しました。現在の病棟構成には、神経難病病棟（100床）、重症心身障害児・者病棟（80床）、筋ジストロフィー病棟（80床）、結核病棟（20床）、呼吸器内科・外科（120床）が含まれています。

さらに、福岡県内には認知症医療センターが設置されており、地域医療の中核を担っています。この病院は、特に認知症診療において重要な役割を果たしていることから、多くの患者さんに利用されています。実際、1940年代には俳人の野見山朱鳥がこの病院に入院していたことが記録されています。

沿革

独立行政法人国立病院機構大牟田病院は1944年に日本医療団福岡銀水園として創設され、その後1947年には国立療養所屋形原病院の分院となりました。さらに同年の8月には独立し、国立療養所銀水園へと改称しています。その後、1977年に国立療養所大牟田病院と改名され、2004年には独立行政法人化され現在の名称に至ります。この際、国立病院機構筑後病院とも統合が行われました。

診療科

この病院では多岐にわたる診療科が設けられており、内科、神経内科、呼吸器科、循環器科、小児科、外科、呼吸器外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科が含まれています。このように多様な診療科を持つことで、患者さんに対して総合的な医療サービスを提供しています。

アクセス

大牟田病院へのアクセスは非常に便利で、鉄道利用の場合は、九州新幹線新大牟田駅から車で約5分、鹿児島本線の吉野駅から徒歩で10分、西鉄天神大牟田線の倉永駅からは徒歩で12分の距離にあります。また、バス利用の場合は西鉄バスの77番（吉野循環）で「大牟田病院前」で下車すると、すぐに病院に到着します。自家用車の場合は、九州自動車道南関インターチェンジから約10分でアクセスできます。

国立病院機構大牟田病院は地域医療に重要な役割を果たしており、これからも多くの患者さんに対して質の高い医療を提供していくことが期待されています。

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