国立病院機構指宿医療センター

独立行政法人国立病院機構指宿医療センター：地域医療を支える中核病院

独立行政法人国立病院機構指宿医療センターは、鹿児島県指宿市に位置する医療機関です。南九州地方の医療を支える重要な役割を担っており、長年にわたる歴史と実績を誇ります。1939年の創設以来、時代の変化とともに発展を続け、現在では、高度な医療技術と充実した設備を備えた総合病院として地域住民の健康を守っています。

歴史と変遷

この病院は、1939年10月30日、傷痍軍人鹿児島療養所として設立されました。その後、1945年12月1日に厚生省に移管され、国立鹿児島療養所として新たなスタートを切ります。1968年4月1日には国立指宿温泉中央病院に、1981年4月3日には国立指宿病院と改称され、組織改編や名称変更を経て、現在の独立行政法人国立病院機構指宿医療センターとなりました。2004年4月1日には独立行政法人国立病院機構の一員となり、2008年3月25日には地域医療支援病院の承認を受けました。

専門医療と地域医療支援

指宿医療センターは、がん診療や成育医療を専門とする医療機関として知られています。南薩保健医療圏（枕崎市、指宿市、南さつま市、南九州市）の地域医療を支える拠点病院として、地域住民の健康維持増進に貢献しています。特に、がん診療においては、高度な医療技術と充実した設備により、多くの患者さんの治療に携わっています。また、小児医療にも力を入れており、地域の子どもたちの健康を守る上で重要な役割を果たしています。

アクセスと周辺環境

病院はJR九州指宿枕崎線指宿駅からバスでアクセス可能です。国道226号線沿いに位置しており、車でのアクセスも容易です。周辺には、スーパーマーケットなどの生活関連施設があり、患者さんやご家族の利便性も考慮されています。隣接する鹿児島県立指宿養護学校との連携も図られています。

充実した設備と取り組み

指宿医療センターは、ヘリポートを備えていることが大きな特徴です。2009年12月1日より運用を開始し、主に重症患者の迅速な搬送に役立てられています。鹿児島県内で病院に隣接するヘリポートを持つ病院の先駆けとして、迅速な医療提供体制を構築しています。また、地域医療従事者の育成にも力を入れており、地域医療研修センターを設置し、地域医療機関との連携強化を図っています。

多様な診療科と専門医制度

幅広い診療科目を有しており、内科、外科、小児科、産婦人科、眼科、脳神経外科、呼吸器科、消化器科、循環器科、泌尿器科、放射線科、リハビリテーション科など、多くの専門医がそれぞれの分野で高度な医療を提供しています。多くの専門医研修施設にも指定されており、高度な医療技術の継承と発展にも貢献しています。

病院の理念

指宿医療センターは、「患者さまにやさしく、地域に信頼される良質な医療の提供を目指します」という理念を掲げ、患者さん中心の医療を提供することに尽力しています。温かいおもてなしと、質の高い医療を通じて、地域社会に貢献し続けています。これからも、地域住民の健康を守るため、更なる発展を目指していくことでしょう。

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