指宿駅

指宿駅について

指宿駅は、鹿児島県指宿市湊一丁目に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）指宿枕崎線の駅です。指宿市の代表駅であり、指宿温泉へのアクセス拠点として重要な役割を担っています。

駅の概要

指宿駅は、指宿枕崎線の運行拠点の一つであり、特急「指宿のたまて箱」など、鹿児島中央駅方面からの列車の一部が当駅で折り返します。また、枕崎方面への列車の一部も当駅を始発・終着としています。駅構内には、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームがあり、列車の交換や折り返しが可能です。両ホームは跨線橋で繋がっており、駅の西側には留置線が設けられています。基本的には1番のりばが使用され、必要に応じて他のホームも使用されます。

歴史

指宿駅は、1934年（昭和9年）12月19日に、鉄道省指宿線（現在の指宿枕崎線）の喜入駅 - 当駅間の延伸に伴い、終着駅として開業しました。その後、1936年（昭和11年）3月25日に山川駅まで延伸され、指宿線の一部となりました。1963年（昭和38年）10月31日には、指宿線が指宿枕崎線に改称され、当駅もその所属となりました。貨物取扱は1971年（昭和46年）2月1日に、荷物取扱は1985年（昭和60年）3月14日にそれぞれ廃止されました。1980年（昭和55年）12月19日には、鉄筋コンクリート造の2代目駅舎が完成し、同時に駅前広場の改善工事も実施されました。当時の駅舎は、赤と黄色を用いた南国風の塗装が特徴的でした。2003年（平成15年）3月には、駅舎の塗装が「開聞岳の松林」をイメージした木調に変更されました。

2011年（平成23年）3月11日には、特急「指宿のたまて箱」号の運行が開始され、当駅は日本最南端の特急停車駅となりました。2018年（平成30年）4月1日には業務委託駅化されましたが、2023年（令和5年）10月1日に直営駅に戻りました。

駅の構造と設備

指宿駅は、直営駅であり、みどりの窓口が設置されています（営業時間 7:30 - 11:30・12:30 - 15:15）。当駅は日本最南端のみどりの窓口設置駅であり、かつ直営駅でもあります。日本最北端の駅である宗谷本線稚内駅とは、国鉄時代の1974年に姉妹駅提携を結んでいます。2016年3月26日から10月2日までの期間は、山川駅が無人駅化していたため、JR最南端の有人駅でもありました。また、当駅は夜間滞泊設定駅でもあります。

観光特急「指宿のたまて箱」の発着駅であり、JRグループの特急列車が発着する日本最南端の駅です。自動改札機は設置されていませんが、自動券売機（オレンジカード使用可）が設置されています。当駅を含め、喜入駅以南の各駅ではSUGOCA等の交通系ICカードは利用できませんが、飲料自動販売機では電子マネーが使用可能です（PiTaPaは不可）。

駅前広場には足湯が設置されており、2011年3月12日からは、乗客へのサービスとしてリクガメ（ケヅメリクガメ）の「小太郎」が名誉職の駅長として、制帽をかぶり「指宿のたまて箱」などを出迎えています。このサービスは土・日・祝日限定で行われています（小太郎の気分次第で実施されない場合もあります）。駅名標は独自のデザインで、菜の花と駅前広場の足湯があしらわれています。

利用状況

2020年（令和2年）度の1日平均乗車人員は391人です。

駅周辺

駅周辺には、指宿温泉街が広がり、砂むし温泉も楽しめます。また、指宿郵便局、指宿湯の浜郵便局、中小路簡易郵便局、指宿警察署指宿中央交番などの公共施設や、橋牟礼川遺跡、指宿市考古博物館（Coccoはしむれ）、指宿セントラルパークなどの観光スポットもあります。鹿児島交通バスの停留所や、市内循環バス（イッシーバス）も利用できます。

隣の駅

指宿駅の隣の駅は、指宿枕崎線で、二月田駅と山川駅です。特急「指宿のたまて箱」も停車します。

バス路線

指宿駅バス停から、鹿児島交通バスやイッシーバスが発着しています。

その他の情報

指宿駅は、その歴史とユニークなサービスから、多くの観光客に親しまれています。駅を訪れる際は、リクガメの駅長「小太郎」に会えるかどうかも楽しみの一つかもしれません。

駅の詳細は、以下のリンクで確認できます。

* 指宿駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

もう一度検索